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高校野球

中学で140kmを投げた優れた素質。濵地 真澄 (福岡大大濠高)。

「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

濵地 真澄 はまち・ますみ
福岡大大濠高
投手・右投右打・184センチ87キロ・1998年5月25日生(18歳)

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 九州地区でも1・2を争う高校生好右腕。体格から見るとパワーピッチングを想起させるが、実際は上半身と下半身のバランスが取れたフォームから繰り出す最速146キロのストレートに、スライダー、カーブ、チェンジアップを器用に投げ分ける精密機械系。リリースポイントが前に出る球持ちや、マウンドではルーティンを必ずこなしてから投げ始めるなど、プロでは不可欠なアピールポイントも持っている。

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 小学校時代はNPB12球団ジュニアトーナメントで、福岡ソフトバンクホークスジュニアとして出場した濵地は、福岡市立元岡中学時代は第8回15U全国KB野球秋季大会にも出場。その時から140キロ台を投げ込む存在だった。
 父・浩充氏の母校である福岡大大濠に進学後、1年秋からは八木啓伸監督との野球ノート交換で心技体の弱点を洗い出しはじめた濵地、その効果が表れ始めたのは2年夏からである。
 3回戦では春夏連続甲子園出場を目指していた九産大九州を伸びのあるストレートで圧倒し3安打完封。さらに4回戦の福岡工戦で1安打完封。2年秋には常時・最速145キロ前後をマーク。準決勝の九産大九産戦で最速154キロ右腕・梅野雄吾に0対1で惜敗した後は「試合を支配する投手」になることを誓い、投球術と体作りに励んだ。
 3年春、濵地はさらなる飛躍を遂げた。福岡県大会優勝を果たすと、九州大会では3試合登板。18回3分の1を投げて自責点2・防御率0.98と抜群の安定感を披露して福岡大大濠を頂点に導いている。
 その後は故障で調整が遅れ、夏の福岡大会は福岡第一の前に終盤崩れ初戦敗退。それでも福岡大大濠・八木啓伸監督が「彼の優れた素質、独特の感性に努力した分がうまくマッチすれば、次のステージでも大投手になれる可能性は秘めています」と話す評価は周囲も一致した見解だ。野球部引退後も自己研鑽に余念がない濵地。その先には自らが志す「日本を代表する右腕」への道が待っている。

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