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小林大雅の粘りの投球で東大が今季初勝利に近づくもサヨナラ負け【10/5 秋季東京六大学野球 1回戦 東京大学 vs早稲田大学】

 10月5日、東京六大学野球の秋季リーグの第4週が行われ、東大が早大と同じ6安打を放って終盤に追いつくも、あと一歩及ばずサヨナラ負け。開幕5連敗となった。

明大との開幕戦で延長12回を投げ抜くなど、4年目にして大学初勝利まで着実に近づいている小林だが9回に力尽き26敗目を喫した

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開幕戦で明大と延長12回に及ぶ激闘を落として以降、開幕から勝ちの無かった東大。先発のマウンドに上がった小林大雅(4年・横浜翠嵐)は、初回に田口喜将(4年・早稲田実)に押し出しを与えて先制を許す。さらに3回には田口に2点タイムリーを浴びて、3点のビハインドを強いられる。」
だが、浜田一志監督が「小林がよく立ち直ってくれました」と振り返るように、以降は小林が身長167センチの体全身を使った思いきりの良い投球で早大打線を抑え込む。
すると打線は、5回に代打・大音周平(2年・湘南)の左中間を破る二塁打で1点を返すと、6回には今季好調の石元悠一(3年・桐朋)が飛びついた二塁手のグラブを弾くタイムリーを放ち1点差とする。
さらに8回、早大の3番手・田中星流(1年・仙台育英)からチャンスを作ると、今季不振に苦しんでいた4番・青山海(4年・広島学院)がセンター前にしぶとく運ぶタイムリーを放ち、ついに同点。三塁側ベンチと応援席が大歓声に包まれた。
この勢いで勝ち越しを狙いたかった東大だったが、早大4番手の柴田迅(3年・早大学院)にその後のピンチと9回を抑えられて得点を奪えず。
すると最後は9回裏に失策から出た走者を、福岡高輝(4年・川越東)のセンター前安打で返されサヨナラ負け。今季初勝利にはあと一歩及ばなかった。

開幕戦で明大のドラフト1位候補右腕・森下暢仁から本塁打を放つなど打率.421と好調をキープする石元

■東京大vs早稲田大1回戦
東大 000011010=3
早大 102000001x=4
【東】●小林大-松岡、大音
【早】早川、野口、田中星、○柴田-小藤

◎東大・浜田一志監督
「今日は内野の守備が敗因です。記録に残らない部分でのミスもありましたので。3回で0対3だと、また10点くらい取られるのかと思う中、よく踏ん張ってくれたとは思います。もうひとつ押し勝てるようなチームにならないといけません」

◎早大・福岡高輝(4年・川越東)
「絶対に打ってやろうという気持ちでした。打ったのはスライダーのような気がしますが無我夢中で振ったので覚えていません。やっとチームの勝利に貢献できました。目の前の試合を1つずつ勝って5連勝したいです」

文・写真=高木遊