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大学野球

冬場の鍛錬生かす北本一樹が4打点!38年ぶり優勝目指す明大が大勝発進【6/12 第68回全日本大学野球選手権 2回戦 福井工業大vs明治大】

 38年ぶりの大学選手権制覇を目指す明治大が大会初戦で、前日に上武大を破った福井工業大と対戦。先制こそ許したが、4番・北本一樹(4年・二松学舎大附)の4打数3安打4打点の活躍などで9対2と7回コールド勝ち。好発進となった。

左肩の脱臼で昨年10月に手術をしたが懸命のリハビリとトレーニングで春季リーグ開幕からレギュラーとして活躍している北本

左肩の脱臼で昨年10月に手術をしたが懸命のリハビリとトレーニングで春季リーグ開幕からレギュラーとして活躍している北本

 頼れる4番が独特の緊張感がある全国大会初戦で躍動した。4回表に明大先発の伊勢大夢(4年・九州学院)が前日に本塁打を放っていた福井工大・神藤廉太(4年・明徳義塾)らのタイムリーで2点の先制を許した。

 しかしその裏、北本が失策で出塁すると、そこから2点を返しすぐさま同点に追いつく。そして4回、一死二塁のチャンスで北本に回ると、2ボール2ストライクからの投じられた低めのフォークに食らいつき、しぶとくセンター前に運ぶ勝ち越しのタイムリーを放った。

 昨秋に左肩を脱臼し手術。冬場はスイングもキャッチボールもできず、筋力トレーニングを下半身中心に行うしかなかった。だがそこで、できる鍛錬をひたむきに重ねた結果、太もも周りが3cm太くなるなど下半身の強化に成功。その結果、「下半身に粘りが出て、タイミングや間を取れるようになりました」と持ち前の打撃の精度が上がった。このタイムリーも「以前だったら(下半身で粘れず)バットが先に出ていたかもしれません」とし、「冬の成果が出ました」と笑顔を見せた。
 
 さらに勝ち越しにより勢いに乗った打線で6回に再びチャンスで回ると、今度はレフトスタンドに飛び込む中押しの3ラン本塁打となり、「久々(昨秋以来)だったので」と、思わず拳を突き上げた。この力強いスイングも明大で活躍する先輩たちを見て「打っている打者は皆強く振ることができる」と気づいて磨き、自らの武器としたものだった。

 チーム全体そして北本にリーグ優勝の慢心は一切ない。「明日も初回から全力で初回からぶつかっていきたいです」と愚直に38年ぶりの頂点を目指していく。

■2回戦:福井工業大vs明治大
明治大 0002000=2
福井工業大 0002331x=9
(7回コールド)
【明】○伊勢、磯村-西野、蓑尾
【工】南、●斉藤、武盛、國光、谷-宮石、小川
本塁打:明治大・北本(6回3ラン)

◎福井工大・下野博樹監督
「先制できたのは良かったですが、その後硬くなり自滅してしまいました。まだ鍛え方が足りませんね。全ての面で力不足。スピードやスイングの強さ、食らいついていく姿勢などの差を選手たちがいかに感じて繋げていくかだと思います」

文・写真=高木遊