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中川卓也が待望の初打点!小宮山悟監督「さすがだと思わせる選手にしなければいけない」【5/19 春季東京六大学野球 2回戦 法政大学 vs 早稲田大学】

ついに打った。開幕戦からスタメン起用されてきた昨年の甲子園春夏連覇を主将として果たした中川卓也(1年・大阪桐蔭)がようやくリーグ戦初打点を挙げた。この日行われた法大との2回戦の2回に一死一、二塁のチャンスで、左中間を破る先制のタイムリー二塁打を放った。これがチームに勢いを与え、早大が5対3で逃げ切り。法大との対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。

 これまでの8試合で32打数3安打、打率.094と苦しんでいたが、小宮山悟監督は我慢強く起用してきた。
「彼は4年生になった時に“さすがだな”と思わせる選手にならなければいけない。相当なプレッシャーもあり相当辛かったと思いますが、“これを乗り越えてくれたら”と、我慢比べでした。また結果としてヒットになっていなくても打席の中でのアプローチは納得できるものがありました」
 その思いを直接中川に伝えることはなかったが、中川もその期待を十分に感じていた。
「使っていただけることに感謝し、チームの役に立てるようにと試合に臨んでいました。こんなにヒットが出なかったのは初めてでしたが、“絶対にめげない。ここで投げやりになってしまったら、この先もない”と思っていました」
こう試合後に話したように、折れることなくひたむきに現実と向き合ってきた。
 ここのところは「言葉にするのは難しいのですが、足を上げた時に余裕が出てきたというか、ハマる感じがしてきています」と分析するように徐々に手応えを感じている。第4打席もストレート狙いの中で上手くスライダーに反応してライト前に運びリーグ戦初の複数安打を放つなど調子は上向きだ。

 この日の第1試合の結果により、今春の優勝の可能性は無くなってしまったが、早大の未来を担うルーキーの活躍は、今後のチームの大きな活力となりそうだ。

大阪桐蔭の同期で打撃好調の立大・山田健太からは「打撃が小さくなっているから思いきり打った方がいい」とアドバイスを受けていたという

■法政大vs早稲田大2回戦
法大 000000300=3
早大 01013000X=5
【法】●鈴木、高田孝、新井、内沢-渡邉、古山、宮崎佑
【早】○西垣、今西、柴田、徳山-小藤

7回に2点差まで詰められたが柴田迅(3年・早大学院)らの継投で逃げ切った

文・写真=高木遊