BASEBALL GATE

侍ジャパン

25筒香 嘉智(横浜DeNA)
日の丸を背負う選ばれし戦士たち

写真提供=Getty Images

 爆発的なスイングでアーチを量産する昨季のセ・リーグ2冠王。打線のポイントゲッターとして小久保ジャパンの命運を握る。

 中学時代から世界大会に出場するなど名を鳴らし、横浜高では1年春から4番に座り、2年夏の甲子園で大会タイ記録となる1試合8打点を記録するなど、打率.526、3本塁打、14打点の活躍で4強進出に貢献。「ハマのゴジラ」と呼ばれ、2009年のドラフト会議で地元・横浜(現DeNA)から1位指名を受けてプロ入り。1年目から2軍でファーム新人記録となる26本塁打を記録すると、1軍でもプロ初本塁打も放った。

 翌2010年もイースタン・リーグの本塁打王となり、1軍では8本塁打をマーク。3年目には初めて規定打席に達して10本塁打と着実にステップアップ。翌20013年は故障もあって成績を落としたが、高卒5年目の2014年にそれまでの三塁から外野へと転向すると打撃センスも一気に開花。自己最多の111試合に出場し、打率.300、22本塁打、77打点の好成績を残した。

 2015年からは不動の4番として働き、同年に打率.317、24本塁打、93打点と成長した姿を見せると、昨季はさらに進化。打率.322、44本塁打、110打点で本塁打王&打点王の2冠を獲得。打球の飛距離とともに、リーグトップの得点圏打率.393を記録するなど勝負強さも見せて、球団初のCS進出の原動力にもなった。

 小久保ジャパンには2014年の日米野球以降は全シリーズに選ばれ、2015年のプレミア12では8試合で26打数10安打の打率.385をマーク。決勝ラウンド以降の3試合では4番に座って絶大な存在感を発揮した。この男の長打力はメジャー級。筒香のスイングに世界が驚く時まで、あと少しだ。