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社会人野球

社会人屈指の安定度を誇る侍社会人代表。近藤 均(王子)

「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

近藤 均 こんどう・ひとし
王子
投手・右投右打・177センチ82キロ・1990年7月5日生(26歳)

 社会人野球屈指の安定度を誇る右腕。昨年のドラフト会議では指名漏れしたものの、どっしりとした体格から投げ込まれる最速146キロのストレートと、130キロ中盤のカットボールのコンビネーションでタイミングを外すスタイルは、プロ・アマチュア含めても独特のスタイル。カーブ・フォーク・スライダーの変化球も含め、右・左打者問わずアウトローに投げ込む技術もあわせ持っており、内野ゴロを量産して試合を作るグラウンドボールピッチャーである。

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 そんな近藤も王子入社後しばらくは苦しんだ。福知山成美高では1年夏に甲子園のベンチ入り。3年夏は甲子園マウンドも経験。関西大でも4年秋には先発も任されるなど活躍。しかし、入社1年目の都市対抗目前の練習試合では9回に5点差をひっくり返され、首脳陣から「都市対抗の出番はない」と宣告され、登板機会なく都市対抗を見つめた。
 その後は、持ち前の負けん気の強さに火が付き、投げ込みをベースに制球力向上に着手。その成果が現れた昨シーズンは都市対抗で2試合連続完封を含む28イニング連続無失点。チームをベスト4に導き大会優秀投手賞にあたる「小野賞」を受賞。さらに侍ジャパン社会人代表にも選出され、第27回BFAアジア選手権では抑えを担った。
 今季の都市対抗では1回戦でJR東日本と対戦。2017年ドラフト候補と目される左腕・田嶋 大樹との延長10回投手戦を制し5安打完封勝ち。内外角を広く使い、フォークで空振り、カーブで緩急を付けてゴロアウトを積み上げる新たな引き出しも披露した。「昨年にくらべて、相手打者を冷静に見ながら投球できるようになった」投球術を則本昂大(東北楽天)、小川泰弘(東京ヤクルト)、西勇輝(オリックス)といった同級生たちと競い合いたい思いは人一倍強い。

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