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高校野球

プレス130kgの筋力でホームランを量産!細川 成也(明秀学園日立高)

「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

細川 成也 ほそかわ・せいや
明秀学園日立高
外野手・右投右打・181センチ85キロ・1998年8月4日生(18歳)

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 高校通算本塁打は63本を数える右のスラッガー。中田翔(北海道日本ハム)を思わせる広いスタンスからボールを巻き込むようなラインバッティングで右中間・左中間に打球を運ぶ。
 中学時代はジャペックスロー(やり投げ)で全国2位。投手としても最速146キロをマークする高い身体能力。その源は、ベンチプレス130キロ・スクワット220キロの強靭な筋力にあり、明秀学園日立高校ではこの筋力を生かすための打撃技術を学んできた。

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 その師にも恵まれた。指揮官は八戸学院光星では坂本勇人(現・巨人)をはじめとした数多くの強打者を育てた金沢成奉監督。股関節を意識した打撃フォーム、タイミングの取り方を学んで技術面を磨くと、ウエイトトレーニング、走り込みで体を作った細川は少しずつスラッガーとしての素質を開花させていく。
 2年春には春季関東大会・前橋育英戦で同点特大本塁打を放つと、対外試合禁止処分により約1年ぶりとなった3年春以降に一気に才能が開花。岐阜県で開催された高校野球フェスタでは大垣日大・県岐阜商・中京相手に6試合で5本塁打を放つなど驚異的なペースで本塁打を量産する。高校通算47本塁打を放った糸井雄星というチーム内ライバルの存在も成長を加速させた。
 高校生活最初で最後の夏となった茨城大会ではエースとして初の準優勝に貢献するも、バッティングは21打数3安打6打点と不振。それでも準々決勝・準決勝で2試合連続本塁打と長打力の一端は示した。
 茨城大会47回3分の2を投げてわずか2失点の投手としても注目を集めるが、本人の希望は野手。「飛ばす力自体は坂本勇人より上。今までの教え子の中でも一番です」と金沢監督も認める飛ばし屋は、夏が終わってからも連日練習を続けドラフトの日を待つ。

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