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社会人野球

横浜DeNA"戸柱恭孝"捕手の後継者。大城 卓三(NTT西日本)

「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

大城 卓三 おおしろ・たくみ
NTT西日本
捕手・右投左打・187センチ88キロ・1993年2月11日生(23歳)

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 横浜DeNA入団1年目にして正捕手の座に就き、球団初のセントラルリーグ・クライマックスシリーズ進出の原動力となった戸柱恭孝の後継者として、NTT西日本の扇の要を守る強肩強打の大型捕手。遠投は110メートルで二塁送球タイムは1.9秒台。左投手も全く苦にしない素直なバットコントロールにも目を見るべきものがある。
 また、東海大相模高(神奈川)・東海大・社会人のいずれのキャリアでも全国大会や国際大会で優勝または準優勝を経験。勝ち上がるための最善策を採るリードにも定評が。ちなみに2つ上の兄・昌士は西部ガスで、大学まで同じ道を歩んできた双子の兄・健二はトヨタ自動車で共に内野手としてプレーしている。

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 東海大相模高では3年時に春夏連続甲子園出場。うち夏は22打数7安打10打点をマークし準優勝。阪神に入団した一二三慎太をリードで支え、決勝戦では興南(沖縄)のエース・島袋洋奨(現:福岡ソフトバンク)から適時打を放った。
 東海大では3年秋からレギュラーを獲得すると、4年春には首都大学野球リーグで打率.447。首位打者を獲得しチームを優勝に導く大活躍を果たすと、続く全日本大学野球選手権でも好調を維持し、決勝戦では当時2年生の濱口遥大(神奈川大)の甘いボールを見逃さず、大会タイ記録となる1試合2三塁打。大会通算15打数8安打で13年ぶりの大学日本一に導き、MVPと首位打者賞。さらに4年秋も打率.442で2季連続リーグ首位打者に輝いた。
 NTT西日本でも1年目から公式戦出場。日本選手権1回戦の四国銀行戦では先発マスクをかぶり5安打完封勝利に導く好リードで存在をアピールすると、戸柱がプロ入りした2年目となる今年は正捕手として都市対抗にも出場。東京ガスに0対2と惜敗し初戦敗退に終わったが、山岡泰輔からは意地の1安打。8月に行われたベースボールチャレンジでは社会人選抜の一員として7試合中5試合でマスクをかぶり全勝優勝を飾った。
 このように学生時代から着々と実績を積み上げ、栄冠をつかみ続ける大城。今度は個人の夢「プロ入り」を果たした上で、次のステージでの栄冠をつかみにいく。

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