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両エース譲らず!早大が先制するも明大が追い付いて1対1の引き分け!【東京六大学野球-早稲田大vs明治大 1回戦】

早大と明大の1回戦は、両エースが粘りの投球を見せて1対1の引き分けとなった。
ここまで勝ち点2(5勝3敗)の早大と、勝ち点1(3勝4敗2分け)の明大の対戦。序盤から早大・小島和哉(4年・浦和学院)、森下暢仁(3年・大分商)の両エースが投手戦を展開。ともに走者を背負いながらも要所を抑える粘りのピッチングで5回まで無失点に抑えた。

9回140球1失点完投の早大・小島

 ようやく6回に試合が動く。その前のイニングで1死1、3塁のチャンスを併殺で潰した早大が、福岡高輝(3年・川越東)の2塁打から檜村篤史(3年・木更津総合)の犠打で1死3塁とすると、ここまでリーグ戦の打率.091と不振に陥っていた4番・加藤雅樹(3年・早稲田実)が、詰まりながらも執念でレフト前に落とし、待望の先制点を奪った。

9回148球1失点完投の明大・森下暢

 しかし7回裏、ピッチャーの森下暢が自らヒットで出塁すると、犠打、ワイルドピッチなどで1死1、3塁のチャンスを作り、途中出場の2番・吉田有輝(4年・履正社)がスクイズ敢行。難しいボールをうまく一塁側に転がし、こちらも執念で同点に追い付いた。

7回裏、同点スクイズを成功した吉田を出迎える明大ベンチ

 1点ずつを失った両先発だったが、その後は得点を許さず。小島は9回140球を投げて6安打7四球8奪三振で1失点、対する森下暢は9回148球を投げて7安打3四球10奪三振1失点と譲らず。明大の善波監督が「1点ですからね。よく追い付いたというか、追い付いた、という感じですね」と振り返ったように、両チームで計18残塁(早大8残塁、明大10残塁)と打線が決め手を欠いたが、それ以上に両エースが意地を見せた1対1のドロー劇だった。

■早稲田大vs明治大1回戦
早稲田大 000 001 000=1
明治大  000 000 100=1
【早】小島-岸本
【明】森下暢-西野

◎明治大・善波達也監督
「方向がバラバラというか…弱いチームの典型的な形になっちゃっていますね。(打線が)1点ですからね。よく追い付いたというか、追い付いた、という感じですね。1点ですから。小島君は最後少しばらついたところがあったんですけど、そこに反応することができなかった。(森下暢は)彼の持っているものは出せてなくはないですが、能力があるから求めてしまいますね。完封してもらいたいという気持ちもありました。明日、明後日、うまく修正して、食らい付きたい」