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凄まじい成長曲線で17年ブレイクの予感 阪神遊撃手・植田海は何がスゴイ?


「超変革」1年目を終えた金本阪神。4年ぶりのBクラスとなる4位に沈み、苦しいペナントレースだったが、高山、北條、原口、岩貞ら、若手の台頭が目立ったシーズンとなった。

■高山、北條に続け― 急成長遂げる阪神の20歳内野手

「超変革」1年目を終えた金本阪神。4年ぶりのBクラスとなる4位に沈み、苦しいペナントレースだったが、高山、北條、原口、岩貞ら、若手の台頭が目立ったシーズンとなった。

 将来のタイガースを背負う選手たちが続々と名乗りを上げているが、今回は彼らに続いて来季のブレイクが期待されるプロ2年目の内野手に注目したい。2014年ドラフト5位で近江高から入団した植田海内野手だ。

 50メートル5秒8の俊足と金本監督が「捕ってからの速さは別格のものがある」と称賛する守備力が最大の武器。本来は右打ちだが、今季からスイッチヒッターに挑戦。ウエスタン・リーグで12盗塁をマークし、成功率100%を記録した。

 10月1日の巨人戦(甲子園)で念願の1軍初昇格を果たすと6回2死から代走で出場。初盗塁こそならなかったが、20歳の若武者にとっては貴重な経験になったに違いない。

■オフ見せた凄まじい成長曲線

 この後の成長曲線が凄まじかった。宮崎フェニックスリーグでは「2番・遊撃」で固定されると、メキシコで行われたU-23ワールドカップでは6盗塁で盗塁王を獲得。遊撃には今年ブレイクした北條、復活を目指す鳥谷といった大きな壁が立ちはだかる。

 1軍に生き残るためには代走、守備要員が一番の近道。だが、植田にはその考えはない。

「やっぱりスタメンで試合に出たい。そのためにバッティングが一番重要になると思う」

 目指す場所はあくまでレギュラー。掛布2軍監督も「海(植田)は野球が広く見え出している」と評価している。オフも休まず体を動かし、課題の打撃力アップに取り組んでいる背番号62。来季プロ3年目を迎える若虎が、金本政権2年目での大ブレイクを狙う。

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