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大学野球

竹村が決勝打!明大が東大・宮台の攻略に成功して優勝に前進!【東京六大学野球】

明大が5対4で東大に1点差勝利。苦しみながらも宮台の攻略に成功した。

8回裏、明大の竹村が勝ち越しのタイムリーを放つ


ここまで勝ち点3(6勝3敗)で2位に付ける明大と、勝ち点1(3勝6敗)の最下位・東大の対戦。今季7試合で3勝0敗、防御率1.61の明大・齊藤大将(4年・桐蔭学園)、同じく今季7試合で2勝3敗、防御率5.88の東大・宮台康平(4年・湘南)という3日後に迫ったドラフト会議での指名が有力視される左腕同士の投げ合いとなった。

試合が動いたのは3回、東大が2死1塁から2番・山下朋大(2年・東海)のタイムリーで1点を先制するも、その裏に明大が9番・齊藤が相手エラーと犠打で3塁まで進んで2番・河野祐斗(4年・鳴門)のセカンドゴロの間に同点に追い付く展開。5回にも、東大が2死2、3塁から3番・楠田創(3年・桐朋)、4番・田口耕蔵(4年・西大和学園)のタイムリーなどで3点を勝ち越したが、明大が直後に1死1、2塁から3番・渡辺佳明(3年・横浜)、4番・逢澤崚介(3年・関西)の連続タイムリーに、5番・越智達矢(3年・丹原)の犠牲フライで3点を返し、再び同点に追い付いた。

5回裏、明大は越智の犠牲フライで同点に追い付く


その後は両チームともにチャンスを作りながらも無得点。迎えた8回裏だった。明大が1死から高瀬雄大(3年・長崎西)がバットを折りながらもこの日3本目のヒットを放つと、犠打と四球で2死1、2塁として、ここまでノーヒットの1番・竹村春樹(4年・浦和学院)が「何とか繋いで、最低でも塁に出ようと思った。真っ直ぐ1本に張っていた」と東大・宮台のストレートを捉えてセンター前へ。これが試合を決める勝ち越しタイムリーとなった。

「今日の1勝は大きい」と竹村。同勝ち点で並ぶ首位・慶大とは勝率差の勝負。明日の第2戦も勝利して2連勝で勝ち点を積み上げれば、最終週で慶大が早大に1敗した時点で明大の優勝が決まることになる。

力投した東大・宮台だったが、8回5失点で敗れた


■東京大vs明治大1回戦

東京大 001 030 000=4
明治大 001 030 01×=5
【東】●宮台-藤野
【明】齊藤、〇髙橋、石毛-中村浩

◎明治大・善波達也監督

「東大さんのバッティングが良いんで、あっという間に点を取られた。それでも何とか追い付いて、最後は竹村が良いヒットを打った。(先発の)齊藤はもう少し投げてもらわないと困る。ストライクを取るのにいっぱいいっぱいだった。宮台君の方が良いピッチングをしていた。東大には嫌なバッターが揃っている。明日、何とかみんなで抑えたいと思います」

◎明治大・竹村春樹(4年・浦和学院)

「(8回勝ち越し打の場面は)どうにかして繋いでくれたみんなを還そうと思って打席に入った。打ったのはストレート。それまでの4打席、真っ直ぐで押して来ていたので、真っ直ぐ1本に張っていた。今日の1勝は大きい。明日は初回からピッチャーを楽にさせれるようにチームを引っ張っていきたい」