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プロ野球

伸びしろ無限大、「20歳」の最速157キロ剛腕 鈴木 博志(ヤマハ)

「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

鈴木 博志 すずき・ひろし
磐田東高→ヤマハ
投手・右投右打・181センチ95キロ・1997年3月22日生(20歳)

侍ジャパン社会人代表も今年経験した最速157キロのストレートと、140キロ台中盤のカットボールを決め球にする20歳右腕。

静岡県掛川市出身で市立大浜中軟式野球部から進んだ磐田東高でも齋藤誠哉(ソフトバンク育成)と共に左右の二本柱として活躍していた。ただ、3年時は右ヒジの疲労骨折により満足な投球をすることができず、地元の社会人・ヤマハに入社。1年目はリハビリやトレーニングに充てて体重を10kg増やすと、本格的に始動した昨春には高校1年時に143キロだった球速も150キロを突破した。

 そして昨夏都市対抗では2回戦のJR九州戦で9回にリリーフ登板し154キロをマーク。昨秋の日本選手権では2回戦のNTT西日本戦で先発し、序盤は制球が定まらず2回までに6四球と荒れたが要所を抑えるピッチングで切り抜けると、6回途中まで投げて1失点(自責点0)。先発でも150キロ台を連発し、最速153キロを記録した。

 そしてドラフト指名解禁年となった今季は都市対抗は新日鐵住金東海REXの補強選手として出場。2回戦のHonda戦で7回からマウンドに上がると、その初球で155キロ。そして、9回までの3イニングを1安打無失点に抑え、見事にクローザー役を果たした。さらに侍ジャパン社会人代表に選出され、BFAアジア選手権ではスーパーラウンドのチャイニーズ・タイペイ戦など2試合に登板。計3イニングを投げて無失点。優勝に大きく貢献している。

 その侍ジャパン社会人代表で鈴木は直前合宿におけるブルペン投球で驚きの数字も叩き出すことに。弾道測定器トラックマン計測で157キロ。さらにストレートの平均回転数はプロでもトップクラスの2,400回転。いわゆる伸びのあるボールを投げていることが科学的にも証明されている。

 プロでは高橋光成(西武)、松本裕樹(ソフトバンク)、飯塚悟史(DeNA)らと同級生の鈴木。無限大の伸びしろを携えて、剛腕は彼らを超える入り口に立つ。