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明大打線が22安打22得点の大爆発!4番・上田希由翔が先制2ラン含む6打点の活躍!【10/10 秋季東京六大学野球 東京大学vs明治大学】

 10月10日、東京六大学野球秋季リーグの第4週2日目が行われ、第1試合では明大が22対0で東大に圧勝した。

明大打線が序盤から得点を重ねて、最終的に22安打で22得点を奪った。

 前日の1回戦を9対0で制した明大は、この日も初回から東大投手陣に襲いかかった。1回裏、2死3塁から4番・上田希由翔(2年・愛産大三河)が「いい形で打席に入れて、いい形でボールを見送れて、反応できた」とライトへ今季1号2ランを放つと、その後2本のヒットで走者をためて7番・西山虎太郎(3年・履正社)も1号3ランをライトスタンドへ放り込み、いきなり5点を先制。続く2回に村松開人(3年・静岡)と山田陸人(3年・桐光学園)のタイムリー、3回に陶山勇軌(4年・常総学院)のタイムリーでさらにリードを広げると、4回裏には1イニングで計9安打を集め、「あわや2巡」という打者17人の猛攻で、一挙11得点を奪う猛攻を見せた。

2ランを含む3安打6打点の活躍を見せた明大の4番・上田。「余計なボールに手を出さなくなった」と自身の成長を話した。

 爆発する打線の陰で、投手陣も完璧だった。先発の藤江星河(1年・大阪桐蔭)が5回を2安打無失点の好投を見せると、6回からは西城愁太(4年・東北学院)、渡部翔太郎(3年・千葉黎明)、磯村峻平(4年・中京大中京)、村田賢一(2年・春日部共栄)がそれぞれ1イニングずつを投げ、被安打3での完封リレーを完成。「東大は気を抜いたら負けてしまう。それは常々みんなに言っている。全員がそのことを理解しているので、最後まで集中を切らさずにできたと思う」と主将の丸山和郁(4年・前橋育英)。打線は7回裏にも4番・上田のタイムリーなどで3点を追加し、最終的に22安打で22得点を奪った。

 敗れた東大は、先発の奥野雄介(4年・開成)が1回5失点で降板すると、2番手以降の投手陣も明大打線の勢いを止められず。打線も3安打と元気なく、先週の早大戦(1対23、0対19)での連続大敗に続き、今週も「22点差ゲーム」の大敗。井出峻監督は「1週空きますので、何とか立て直して、もう一つ勝てるように頑張りたい」と最終カード・法大戦での巻き返しを誓った。

最終回のマウンドを無失点に抑えた明大・村田。計5投手が3安打の完封リレーを見せた。

■東京大vs明治大2回戦
東大 000 0 0 0 000=0
明大 521 1 11 0 30X=22
【東】●奥野、小宗、松岡由、西山、鈴木健-松岡泰
【明】○藤江、西城、渡部翔、磯村、村田-蓑尾、小池悠
本塁打:明大・上田《1回2ラン》、西山《1回3ラン》

◎明治大・田中武宏監督
「代わった選手たちもしつこくやってくれた。レギュラー、控え関係なく、全員がよくやってくれた。ここからスケジュールがきつくなってくるが、投手も野手も誰をどの場面で使えるのかという目処が立ったことがうれしい。いい悩みになると思います」

◎明治大・上田希由翔(2年・愛産大三河)
「自分が打った打たない以前に、前の打者がチャンスを作ってくれていることが大きい。そこで還すのが自分の役目。今日はしっかりと打てた。これからも、そういう場面でしっかりと打てるようにしていきたい。このまま続けていきたい」

◎東京大・井出峻監督
「投手陣がもう少し球威、コントロールともい練習しなくちゃいけない。バッターの方も抑えられている。点差が離れても1点でも取りにいきたい。ちゃんと攻撃しないといけない。(8試合を終えて1勝7敗に)ひとつは勝てたんですけど、ちゃんとした試合になっているのは2、3試合しかない。1週空きますので、何とか立て直して、もう一つ勝てるように頑張りたい」