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侍ジャパン

侍ジャパンU23代表が白星発進。
本田(埼玉西武)が7回無失点の好投!

第1回WBSC U-23ベースボールワールドカップ、オープニングラウンド・ニカラグア戦がエスタディオ・デ・ベイスボル・モンテレイ球場で行われ、初代王者を目指す侍ジャパンU-23代表が6-1で勝利した。

侍ジャパンU-23代表は2回、先頭の真砂勇介(ソフトバンク)が四球で出塁すると相手の牽制悪送球で一気に三塁へ進む。すると一死後、今大会主将を務める三好匠(楽天)が、「1点が欲しい場面。外野フライでいいやと楽な気持ちで打った」という犠牲フライを放ち無安打で1点を先制。先制点を叩き出すと、打線は5回にも一死二、三塁のチャンスを作り、乙坂智(DeNA)の犠牲フライと真砂の適時二塁打で2点を追加した。

投げては、斎藤監督が「本田がナイスピッチング。ストライク先行で相手を全く寄せ付けなかった。」と試合を振り返ったように、開幕マウンドを任された本田圭佑(西武)が三者凡退の最高の立ち上がりを見せると、サード・山下幸輝(DeNA)、ショート・植田海(阪神)の好守備もあり序盤3回をパーフェクト。その後もセットポジションからきっちり低めを突く投球を続け、わずか84球で7回を散発2安打無失点。二塁を踏ませぬ好投で先発としての役割を十分に果たした。

ニカラグア戦7回無失点と好投を見せた本田(埼玉西武)

ニカラグア戦7回無失点と好投を見せた本田(埼玉西武)

写真提供=Getty Images

後を受けた2番手・塹江敦哉(広島)が制球に苦しみ8回に二死満塁としてしまうが、リリーフした岸本淳希(中日)が後続を打ち取りホームは踏ませない。この日最大のピンチを切り抜けると打線は9回、一死三塁から乙坂の内野ゴロが相手の野手選択を誘い待望の追加点を挙げる。さらに一死一、二塁から山下が2点適時三塁打を放ちダメ押し。最後は歳内宏明(阪神)が1点を失うものの大量リードがものを言い逃げ切りに成功。開幕戦を白星で飾った。

リリーフ陣は8、9回だけで4四球を与え、打線も試合全体を通して11残塁と攻め切れない場面も多かったが、固くなりがちな初戦できっちり勝利出来たことが何よりも大きい。次戦以降での爆発に期待がかかる。

次戦の相手は2年前に行われた21Uワールドカップで優勝を果たしたチャイニーズ・タイペイ。オープニングラウンド最大のライバルに対し侍ジャパンU-23代表は、斎藤監督がエースに指名する安樂智大(楽天)が先発予定。必勝態勢で連勝を狙う。

(本田投手コメント)
「大事な試合、緊張しましたが、結果が0で良かったです。自分の持ち味は、打たせて取るピッチング。今日は、カーブが良くコントロールできました。次からもっと力のある選手と対戦するので精度を高めないといけない。」