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高校野球

日大三、打倒早実へ辛くも初戦突破!エース櫻井13Kも「70点の内容」【高校野球】

主将も務めるエースの櫻井周斗(日大三)

秋春ともに東京大会を準優勝した日大三が今夏初戦となる西東京大会3回戦で、ノーシードながら前評判の高かった国学院久我山を11対8で下し4回戦進出を決めた。

 初回に金成麗生内野手の失策で2点の先制を許すが、3回と4回に1点ずつを返し、5回に井上大成内野手のランニング本塁打で勝ち越して以降は常にリードする形で試合を運んだ。

 しかし、序盤から球数が多くなった櫻井周斗投手が7回に2失点を喫し、9回には先頭打者を四球で歩かせ降板。代わった柿澤海大投手もピリッとせず、3点差まで迫られた。最後は2死から再登板した櫻井がセカンドライナーに抑え、なんとか逃げ切った。

 試合を終え日大三の小倉全由監督は「(全体的に)ダメですね。櫻井はよく投げてくれましたが、先制点を穫られてしまうと硬くなってしまいますね」と渋い表情。終盤に追い上げられたことに関しては「久我山さんは2試合やってきて力もある。ウチも暑い中で練習してきましたが、どうしても試合のような緊張感にはなかなかならないので」と夏の初戦特有の難しさがあったと話した。
 2度の登板で5安打13三振の内容だった櫻井は「今日は70点。力みがあったが、中盤は打たせて取ろうと意識したら力みが抜けてスライダーがキレました」と振り返り、「まずは勝てたことが一番です」とホッとした表情を見せた。

 2季連続決勝で敗れ、以前のインタビューでは「目の上のたんこぶどころではないですよ」と明かしていたライバル・早稲田実の打倒に向けて、まずは第一関門を辛くも突破した。

全国高校野球選手権西東京大会3回戦(立川)
日大三 001110305=11
国学院久我山 200000204=8
【日】櫻井、柿澤、櫻井—津原
【久】澤、湯浅、高木、菅谷—鴻巣
本塁打:日大三・井上(5回ソロ※ランニング)、大塚(8回3ラン)

文・写真=高木遊