５回、先制２ランを放ち、島内（左）に迎えられる楽天・ペゲーロ＝ヤフオクドーム【写真提供:共同通信社】

　東北楽天が2対0で福岡ソフトバンクンに完封勝ち。先発・岸の快投で首位攻防2連勝を飾った。

　序盤から両軍とも無得点が続いたが、試合の流れは一方的だった。ノーヒットピッチングを続ける東北楽天の先発・岸に対して、福岡ソフトバンクは毎回走者を背負う苦しい投球。それでも松本は粘りを見せていたが、東北楽天は5回表に島内がヒットで出塁した後にペゲーロがライトスタンドへ今季20号の特大2ランを放って2点のリードを奪った。

　対する福岡ソフトバンクは、5回2死から松田がチーム初ヒットを放つと、続く上林もセンター前に運んで一、三塁のチャンスを作る。ここで甲斐の代打として長谷川を起用するも、岸の巧みな投球の前に空振り三振を喫し無得点に終わった。

　岸は6回まで好投を続けていたが、右指のマメをつぶし出血。一度7回のマウンドに上がるも投げることなく、2番手・ハーマンにマウンドを譲った。思わぬ形での継投となったが、ハーマン、高梨、そして最後は松井裕と福岡ソフトバンク打線を寄せ付けずに完封リレーを完成。今季最多の貯金を26に増やして前半戦を終えた。

　敗れた福岡ソフトバンクは、前カードからの連敗が3に伸びる形で前半戦終了。それでも6回から登板したモイネロがテンポの良いピッチングで3イニングを無失点。右打者3人から三振を奪うなど、ロングリリーフにも対応できる力を証明してみせるなど収穫あり。後半戦で仕切り直すことになった。