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東京ヤクルト対広島東洋は延長12回総力戦も決着付かず…

広島に引き分け、引き揚げるヤクルト・真中監督=神宮【写真提供:共同通信社】


 東京ヤクルトと広島東洋の第14回戦は、延長12回の末に3対3で引き分け決着となった。

 東京ヤクルトの先発は、今季2勝2敗、防御率3.10の由規。一方の広島東洋は、同5勝0敗、防御率2.91の大瀬良が先発した。連敗ストップを託された由規は、序盤制球に苦しむ場面はあったものの、要所を締めて5回まで0を並べる粘りのピッチング。対する大瀬良も力のある直球と鋭いカットボールを駆使して、4回まで得点を与えなかった。

 緊迫した投手戦が動いたのは5回裏。東京ヤクルトは、2死1、2塁と得点圏にランナーを置いた場面で1番・上田のタイムリーで欲しかった先制点を奪う。直後には、2番・坂口の2点タイムリーでリードを3点に広げた。しかし好調な広島東洋打線がすぐさま反撃。6回表に4番・鈴木、5番・松山に連続タイムリーが生まれ1点差に追い上げ、由規をマウンドから引きずり下ろした。

 リードを守りたい東京ヤクルトは6回途中から継投に入り、石山、近藤、ルーキが追撃をしのぎ、1点差のまま9回表に。マウンドには新守護神の小川を送る。ここで広島東洋は1死3塁と一打逆転のチャンスを作ると、代打・新井が左中間を破るタイムリーを放ち同点に追いついた。

 延長戦に突入したが、両チームのリリーフ陣が踏ん張りを見せ、互いに点を奪えぬまま試合終了。土壇場で追いつかれた東京ヤクルトにとっては痛い引き分けとなった。