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プロ野球

「最後のチャンス」、読売巨人・内海が94日ぶりの復活星!

2勝目を挙げ、ファンの声援に応える巨人・内海=甲子園【写真提供:共同通信社】


読売巨人・内海が8日の阪神戦(甲子園)に先発し、5回を3安打1失点に抑え、今季初登板した4月5日の横浜DeNA戦(横浜)以来、自身94日ぶりの白星をマークした。

 「これがダメだったら1軍はないと思って、背水の陣と言いますか、最後のチャンスだと思ってマウンドに上がりました」と内海。ピンチは1回裏。1番・鳥谷、2番・上本にいきなり連打を浴びて無死1、2塁とされる立ち上がり。しかし、「すごくうれしかったし、心強かった」と振り返った1回表に味方打線が奪った3点のリードを背に大胆さを失わず、続く3番・糸井をセカンドゴロに打ち取ると、4番・福留も同じくセカンドゴロ。その間に1点を失ったが、5番・中谷をセンターフライに打ち取って最少失点にしのいだ。2回以降は「ファームでやってきたことは出せた」とリズムよくアウトを重ねて、2回から5回までの間に許したヒットは1本のみ。計77球でマウンドを降りてリリーフ陣に託した。

 無事に勝利投手となり、「チームに迷惑をかけっ放しなので、後半戦はなんとか1試合でも多くチームに貢献出来るよう、しっかりと準備したいと思います」と試合後の内海。プロ14年目の今季は、シーズン初登板で白星を飾ったが、その後は5連敗で2軍降格を繰り返した。今回は6月15日以来のマウンドで今季2勝目をマーク。ようやくの2勝目ではあるが、後半戦での巻き返しに期待が高まるピッチングだった。