リーグトップに並ぶ８勝目を挙げ、ファンの声援に応える広島・薮田＝神宮【写真提供:共同通信社】

　首位・広島東洋が8対2で最下位の東京ヤクルトを下し、セ・リーグで50勝一番乗りを果たした。

　この日の先発は、東京ヤクルトが今季4勝9敗、防御率5.01の左腕・石川。一方の広島東洋は、同7勝1敗、防御率2.21で先発転向後、負けなしと好調の薮田。試合は前日の逆転勝ちの勢いそのままに広島東洋が1回表から、3番・丸の犠牲フライで1点を先制。その裏、同点にされるも2回表に、1死1、2塁の場面で9番・會澤がタイムリーを放ち、再びリードを奪う。さらに3回表には、2番・菊池の2試合連続となる第7号ソロ、4番・鈴木の第17号ソロが飛び出し、リードを3点に広げた。

　先発の薮田は、初回に1点を失ったがその後は、力のあるストレートに、キレのあるシュート、チェンジアップなどを織り交ぜ三振の山を築き、7回2失点11三振と好投。打線は6回表にも、會澤の第3号2ラン、菊池がこの日2本目となる第8号2ランと、2本のアーチで4点を加え試合を決定づけると、8回は一岡、9回を中田が締めて、薮田はハーラートップタイの8勝目を挙げた。

　敗れた東京ヤクルトは、これで7連敗。前日2ケタ安打を記録した打線が3安打を振るわず、投手陣も先発・石川が序盤で4失点と試合を作れなかったのが響いた。