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本人「ビックリ」 西武・辻監督、秋季練習&キャンプ主将に浅村指名


西武は26日、栗山巧、牧田和久ら一部主力選手を除いた1、2軍合同秋季練習をスタートした。同時に指揮官は、この日から今後11月に行われる秋季キャンプ終了までの主将に浅村栄斗内野手を指名。

■西武・辻監督、「主将として申し分ない選手」

 西武は26日、栗山巧、牧田和久ら一部主力選手を除いた1、2軍合同秋季練習をスタートした。練習開始前、辻発彦新監督は参加した選手、コーチ、スタッフら全員を集めると、「すでに来季の戦いは始まっている。まずは、チーム内での競争に勝たなければならない。チームとして強くなるために自分は何をすべきなのか。それぞれ頭を使って大いにアピールして欲しい」と、新体制の本格スタートを機に、ポジション奪取への更なる奮起を促した。

 同時に指揮官は、この日から今後11月に行われる秋季キャンプ終了までの主将に浅村栄斗内野手を指名。「(来季9年目という)年数、今季の成績とも、主将として申し分ない選手。内外野の連携、投手と野手の連携など、気になることがあれば、途中でプレーを止めても構わない。ぜひ、リーダーシップをとって、納得いくまでやってもらいたい」と期待した。

 一方、突然の任命を受けた浅村も、「ビックリしました」と率直な思いを口にしつつ、新監督からの任命に、改めて来季へのモチベーションを高めた。

「今年も、試合中に投手に声をかけに行ったり、ちょっとした“間”が欲しい時に、マウンドに行ったりは意識してやっていたこと。『やることに変わりはない』と、監督も言ってくださっているので、そうした部分は、より率先してやって、他の部分もこれま通り自分らしくやれればいいと思っています」

■大きな期待寄せられてきた浅村、「まだまだ勉強しなければいけない」

 栗山、中村剛也ら引っ張ってくれている先輩たちから「学ぶことばかり。これからも、まだまだ勉強しなければいけない」と、心底リスペクトする一方で、否応なしに「これから自分が上の立場になったら、学ばせてもらったことを、今度は後輩たちに伝えていかなければならない」との自覚も十分だ。

 これまでの歴代指揮官も、背番号32のポテンシャルの高さに、それぞれ多大なる期待をかけてきた。間もなく26歳を迎えるが、実績、能力とも、辻監督の言葉通り「申し分ない」。今後、キャプテンシーの発揮が楽しみだ。

 監督が代われば、野球スタイルも起用選手の傾向も当然変わる。これまでチャンスに恵まれなかった選手にとっては、まさに「最大のチャンス」となる。来季春季キャンプのA、B班振り分けのトライアルもかかっているだけに、どの選手が猛アピールを見せ、ものにするか。2017年辻ライオンズの火蓋は、早くも切られた。

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