完封で８勝目を挙げ、ファンの声援に応える西武・菊池＝Ｋｏｂｏパーク宮城【写真提供:共同通信社】

　埼玉西武の菊池が7日の東北楽天戦（koboパーク宮城）で9回5安打無失点の完封勝利を挙げた。

　「前半戦最後の試合なんでいい形で終われるように、絶対勝とうと思って頑張りました。最近先制点を先に与えてしまっていたので、なんとか今日は粘り強くと思って投げた結果、いい投球ができました」と菊池。初回こそ島内、ペゲーロの連打で無死1、2塁のピンチを招いたが、後続を完全に断って無失点で切り抜けると、その後も走者を出しても、そこから直球が冴えわたり、「珍しく狙ったところにいきました」と本人も納得の笑み。2回以降の全てのイニングにおいて3つ目のアウトが三振という結果が、菊地の優れたギアチェンジを物語った。

　終わってみれば140球を投げて5安打の完封勝利で、計14奪三振は自身今季最多。防御率2.03はリーグトップで、8勝も東北楽天・則本に1勝差の2位タイ。エースとして覚醒を続ける菊池が、東北楽天戦を首位の座から引きずり下ろした。