日本ハム―西武　１回、先制２ランを放ち、源田（左）に迎えられる西武・中村＝東京ドーム【写真提供：共同通信社】

　前日2本塁打を放った埼玉西武の中村が、4日の北海道日本ハム戦（東京ドーム）で2試合連続の18号アーチを放った。

　この日の午前には、先月28日に多臓器不全のために42歳で亡くなった森慎二コーチの告別式に出席。前日のホームランボールは遺族に贈った。そして迎えた午後6時のプレイボール。初回に秋山のヒットから2死2塁となって迎えた第1打席で、相手先発・加藤の2球目スライダーをすくい上げ、滞空時間の長い美しい放物線を描いてレフトスタンドへ放り込んだ。

　プロ16年目の今季は4月を終えて、22試合で打率.294、5本塁打、20打点と順調なスタートを切ったが、5月、6月は2カ月連続で月間打率1割8分台と低迷。しかし、7月に入って4試合で15打数7安打の打率.467、4本塁打、8打点と急浮上。現役投手コーチの死という悲しみを抱えながら、4番としての仕事を全う。今後もこの男の一発が、ファン、チームメイトに勇気を与えそうだ。