阪神―ヤクルト 　ヤクルトに勝利し、プロ初安打のホームランボールを手に笑顔の阪神・大山＝甲子園【写真提供：共同通信社】

　阪神のドラフト１位・大山が1日の東京ヤクルト戦（甲子園）に「5番・ファースト」でスタメン出場。0対0で迎えた3回2死2、3塁の第2打席で、相手先発・原樹の2球目、外角高めの145キロストレートを捉えて、レフトスタンドへプロ1号3ランを放った。

　「来たボールだけを思いきり振り抜こうと思った。入るとは思わなかったけど、ファンの皆さんの声援がホームランにしてくれた。今までの人生で一番幸せな時間だった」と大山。これがプロ8打席目でのプロ初ヒット。それが記念すべきプロ初本塁打となり、さらにこの日のチーム唯一の得点にして、チームを泥沼の8連敗から救う価値ある決勝弾となった。

　「僕が（1軍に）上がってから1勝もしていなかった。悪いものをもってきてしまったとずっと思っていたので、それを止められてよかった」と大山。お立ち台の上でファンからの大声援を浴びながら、「今日の勝ちでしっかり流れに乗って、これからも勝ちたい」と力強く宣言した。