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小中学野球

141cmの小兵・藤越捷の一打で読売ジュニアが巨人阪神伝統の一戦を制す

 12月27日、NPB12球団ジュニアトーナメント2019 supported by日能研が札幌ドームで開幕。第6試合は巨人阪神伝統の一戦となり、読売ジュニアが9対3で阪神ジュニアを下し初戦突破し2回戦進出。阪神ジュニアは敗者戦に回ることになった。

 関西の精鋭揃う阪神投手陣を攻略するきっかけを作ったのは、登録身長141cmとひときわ小さい2番打者・藤越捷(高島エイト)の打撃だった。

3番を打つ江戸佑太郎も2打点を挙げ期待に応えた(読売ジュニア)

 まずは2点ビハインドで迎えた3回、今夏の全日本学童軟式野球大会を制したアンダースロー右腕・辻琉沙(多賀少年野球クラブ)からチーム初安打を放つ。すると、3番江戸佑太郎(本宿リトルエース)も安打で続いてチャンスを広げ、5番・佐伯幸大(中村ウィンズ)のタイムリーで藤越が還ると、これが相手のミスも呼んで江戸も生還し同点に追いついた。

センターオーバーのタイムリーを放つ藤越捷(読売ジュニア)

 続いてはすぐさま1点を勝ち越された直後の4回。山本誠翔(平井西ドリームズ)のタイムリーや相手投手の暴投で勝ち越すと、さらに続くチャンスで打席には藤越。ここで、思いきりよく振り抜いた打球はセンター頭上を越える長打となり走者が生還。これで勢いのついた打線はこの回に一挙6点。このビッグイニングなどで9対3と大勝を果たした。

 試合後、藤越は「1打席目はバットに引っ掛ける打球を放ってしまったのですが修正し、2打席目は初球から打つことができました」と相手投手の球筋を踏まえて見事に修正。常々、加藤健監督から「“気づく”ことの大切さ」「“1”(1球目や1歩目など)の大切さ」を指導されてきただけに、その修正能力や積極性を見事に発揮した。
また「大きい選手には負けないという気持ちでプレーしています」と話した通りの、大型選手顔負けの長打も放ってチームの初戦突破に貢献した。

 加藤監督が「彼は攻守ともにいろんなことを考えてプレーしてくれますし、長打も打てて、作戦を使うこともできる選手。小さいですが、彼を見ることで大きな選手の引き出しにもなると思ってチームに入れました」と評価するほど信頼は厚い。それだけに、5年ぶりの優勝を目指すチームにとって今後も頼もしい存在となっていきそうだ。

加藤健監督と藤越捷(読売ジュニア)

◾️1回戦・第6試合
読売Jr. 000261=9
阪神Jr. 200100=3
(6回時間切れコールドゲーム)
【巨】○佐藤、川上-山本
【神】●辻󠄀、仁井田、松田-佐藤

文・写真=高木遊