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ソフトバンク2位・海野隆司のタイムリーや好リードで東海大が逆転4強入り【11/18 第五十回記念明治神宮野球大会・大学の部準々決勝 東海大vs中央大】

 関東五連盟第二代表の東海大が中盤の猛攻などで、東都大学野球連盟代表の中央大に7対3と逆転勝ち。春の全日本大学野球選手権大会に続く全国4強入りを決めた。

春秋連続の4強入りを決めた海野。打っては4番を打つ

 東海大は先発の原田泰成(4年・東海大望洋)が2回と3回に中央大打線に捕まり3点を先制された。だが、ソフトバンクにドラフト2位指名された捕手の海野隆司(4年・関西)は「春から先制されても諦めず持ち直せる自信があったので」と冷静だった。

 2番手の左腕・松山仁彦(3年・東邦)を「調子はあまり良くなかったとは思いますが、インコースを使えたのが大きかったです」と、リーグ戦や関東代表決定戦では有効に使うことができなかったが「4番の牧はインコースを使わないと抑えられないので、今日は少し甘くなってもいい」と解禁。中央大の各打者がスライダーやカットボールを思うように振ってくれないと感じると「腕を振れ」と松山に伝えて修正させるなど、無失点に抑える好救援に導いた。

 全国大会では、データこそあるものの初対戦の相手ばかりのため「映像と実感では全然違うので打線の一巡目を見て、注意しながらやっています」と、優れた洞察力も遺憾無く発揮。次戦19日の関西大戦に向けては「春も同じ4強で関西の大学に負けた。自分が引っ張っていけるように声かけをしていきたいです」と最後まで殊勝に語り、大黒柱の姿そのものだった。

8回にファウルチップが右膝の内側に当たるアクシデントもあったが、試合の最後までチームを牽引した海野

■準々決勝;東海大vs中央大
東海大 000240001=7
中央大 012000000=3
【海】原田、○松山-海野
【央】皆川、●後藤、水谷-古賀

◎中央大・牧秀悟(3年・松本第一)※侍ジャパン大学代表の4番打者
「東都の代表としてこの大会に来たので悔しいです。海野さんは内・外を使って打てないコースを突いてきました。しっかりとチャンスを生かせる打者になりたいです。今年の4年生を見習って、来年は自分たちが引っ張っていけるようにしていきたいです」

文・写真=高木遊