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三井が値千金の決勝打!中川の好リリーフから最後は田中!立大が1対0で明大を退けて勝ち点獲得!【10/30秋季東京六大学野球 4回戦 立教大学vs明治大学】

  立大が1対0で明大に勝利。今カード2勝1敗1分けとして勝ち点獲得した。

 1勝1敗1分けの後、雨天中止を挟んで迎えた4回戦。立大は27日の2回戦で5回1/3を3安打3失点だった手塚周(4年・福島)、対する明大も同じ27日の試合に先発して6回4安打1失点で勝ち投手となった入江大生(3年・作新学院)が先発した。

試合は明大ペース。立ち上がりから入江が快調なピッチングを続けて6回まで1安打無失点。唯一許したヒットも併殺で切り抜けるなど、攻撃の糸口を掴ませない好投を披露した。その間、打線は初回から5回まで毎回安打を放ったが、立大が4回途中から2番手・中川颯(3年・桐光学園)に継投する中で拙攻続き。6回を終えて0対0のこう着状態のまま、試合開始から1時間半を待たずして終盤戦に突入した。

2番手で登板した立大・中川が5回裏2死満塁のピンチを切り抜ける。落ち着いた投球が光った

【2番手で登板した立大・中川が5回裏2死満塁のピンチを切り抜ける。落ち着いた投球が光った】

 そして迎えた7回表だった。立大が、この回先頭の3番・柴田颯(1年・札幌一)がチーム2本目のヒットを放つと、2死から6番・藤野隼大(4年・川越東)が四球を選んで1、2塁。ここで打席に入った7番・三井健右(3年・大阪桐蔭)が「ここで打つしかないと思った。低めに落ちるチェンジアップを狙っていました」と追い込まれながらもしぶとくセンター前にはじき返す先制タイムリー。「ベンチのみんなやスタンドで応援してくれた人たちに打たせてもらった」と三井。我慢の戦いを続けていた立大が少ないチャンスを活かして試合の均衡を破った。

7回2死1、2塁から立大・三井がセンター前に貴重な先制タームリーを放ち試合の均衡を破った

【7回2死1、2塁から立大・三井がセンター前に貴重な先制タームリーを放ち試合の均衡を破った】

 その後、反撃に移りたい明大だったが、落ち着いた投球を続ける中川の前に沈黙。9回表には広島東洋からドラフト1位指名を受けた明大のエース・森下暢仁(4年・大分商)がラスト登板したが、対する立大も4年生エースの田中誠也(4年・大阪桐蔭)が最終回に登場し、スタンドからの“誠也コール”の中で無失点に抑えて試合終了。チーム一丸での勝利と現役最多の17勝をマークしたエース左腕のラストマウンドに「グッときました」と立教大・溝口智成監督。これで立大は6勝6敗1分けの勝ち点3で今季終了となった。

敗れた明大は4勝8敗1分けの勝ち点1。春は優勝を飾ったが、秋は5位で終えることになった。試合後には、2008年から12年間チームを率いた善波達也監督が今季限りでの退任を発表。「新しい空気で、もっと強い明治になって行けばいい」と語り、笑顔で頭を下げた。

9回裏に3番手として登板した立大・田中。リーグ通算53試合17勝15敗、防御率2.20で大学野球を終えた

【9回裏に3番手として登板した立大・田中。リーグ通算53試合17勝15敗、防御率2.20で大学野球を終えた】

■立教大vs明治大4回戦
立教大 000 000 100=1
明治大 000 000 000=0
【立】手塚、○中川、田中誠−藤野
【明】●入江、伊勢、森下−篠原

◎立教大・溝口智成監督
「最後はグッときました。優勝した訳じゃないので、こんなことを言ってはいけないのかもしれないですけど、感動しました。開幕4連敗して本当に苦しいところだったんですが、そこをスローガン通りに打破して、最後はみんなよくやってくれた。次に繋がると思います。勝つにはワンチャンスをものにするパターンしかないなと思っていたら、まさにそうなった。最後の田中誠也は、試合の状況を見ながら、中川との兼ね合いの中で投げさせた。もうやることはないので託すしかない。最後に森下君との対戦もありましたし、今までを振り返ってもいろんなことが思い浮かびました。4年生にかける言葉は、これからじっくりと考えたいと思います」

◎立教大・三井健右(3年・大阪桐蔭)
「(決勝打は)ここで打つしかないと思った。低めに落ちるチェンジアップを狙っていました。ベンチのみんなやスタンドで応援してくれた人たちに打たせてもらった。(ガッツポーズは)あんまり覚えていないんですけど、自然と出ました。4年生はこれが最後。かなり寂しいです。来年、このチームを上回る結果を出すことが恩返しになると思います。来年は最初から試合に出続けて、クリーンアップを打ちたいです」

◎明治大・善波達也監督
「私ごとなんですけど、今季をもちまして監督を退任することになりました。12年間、お世話になりました。ありがとうございました。理由は、よりよい明治の野球部ができるように。新しい空気で、もっと強い明治になって行けばいいなということ。あと、自分の会社もしっかりとやらないといけないことも理由です。選手には(2日前の)月曜日の朝に伝えました。島岡監督が時間をかけて作ってきた、まず人としてきちっとというところをベースにして、続けて勝てる、もう少し点の取れるチームになってくれたらいいなと思います。今までいろんな方にお世話になり過ぎて、これからどうやって恩返ししていこうかなと、そういう感覚です。明治の監督ではなくなりますけど、大学野球を中心に野球界に対してできることを、また違う立場でしていきたい。ありがとうございました」

試合後に今季限りでの退任を発表した明大・善波監督。「12年間、お世話になりました」と笑顔を見せた

【試合後に今季限りでの退任を発表した明大・善波監督。「12年間、お世話になりました」と笑顔を見せた】