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法大が船曳の先制打から朝山、鈴木の完封リレー!逆転優勝に望みをつなぐ!【10/26 秋季東京六大学野球 1回戦 東京大学 vs 法政大学】

防御率0点台をキープする法大の先発・朝山はこの日も安定感抜群のピッチングを披露した

 法大が2対0で東大に完封勝ち。逆転優勝へ望みを繋いだ。

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 ここまで6勝2敗の勝ち点3で他力ながら優勝の可能性を残している法大と、2017年秋から40連敗で44季連続の最下位が決まった東大の対戦。開幕8連勝の首位・慶大に並んで優勝決定戦に持ち込むためには、今カードでの2連勝が絶対条件の法大は、今季3勝0敗、防御率0.89と好調の朝山広憲(4年・作新学院)が先発。対する東大は、ここまでリーグ戦通算49試合で0勝27敗、防御率5.80の小林大雅(4年・横浜翠嵐)が自身の初勝利を目指して先発マウンドに上った。

 ここまでチームを支えてきた4年生左腕に白星を届けたい東大は、1回、2回と走者を出しながらも無得点。すると2回裏、法大が、この回先頭の4番・伊藤寛士(4年・中京大中京)のヒットから2死2、3塁のチャンスを作り、8番・船曳海(4年・天理)が「絶対に打ってやろうという気持ちで打席に入った。当たりはそんなによくなかったですけど、いいところに飛んでくれた」と一二塁間を破るライト前タイムリーを放ち、2点を先制することに成功した。

2番手としてマウンドに上がった法大・鈴木は3回を無安打無失点の好投で完封リレーを完成させた

 その後、試合はこう着状態。法大の朝山が連打を許さずに無失点ピッチングを続けると、東大の小林は落ち着いたマウンドさばきで3回から7回まで無安打ピッチング。法大の青木久典監督も「対策もしっかり練っていたんですが、それ以上に小林くんのピッチングが素晴らしかった」と称賛する投球を披露した。しかし、法大の先発・朝山が6回を4安打無失点に抑えた後、7回からリリーフ登板した鈴木昭汰(3年・常総学院)が3回を無安打無失点で反撃を許さず。2対0のまま試合終了となった。

6回表、2死3塁のチャンスに東大の4番・青山は空振り三振に倒れる

8回を3安打2失点だった東大・小林大。失点した2回以外はほぼ完璧なピッチングだったが…

■東京大vs法政大1回戦
東京大 000 000 000=0
法政大 020 000 00X=2
【東】●小林大−大音
【法】○朝山、鈴木−伊藤

◎法政大・青木久典監督
「小林君がすごくいいピッチングをして、打つことができなかった。対策もしっかりと練っていたんですが、それ以上に小林君のピッチングが素晴らしかったと思います。(逆転優勝に)1%でも可能性がある訳ですから、しっかりと2連勝しようとミーティングで話しましたし、緊張感はあるでしょうが、その中でも結果を出せるようにしないと、例えプレーオフになっても慶大には勝てない。(明日は)小林君はタフなので連投もあるかも知れない。これから振り込ませて、しっかりと準備したいと思います。」

◎法政大・朝山広憲(4年・作新学院)
「ここ最近は本調子ではないんですけど、ランナーを背負ってからクイックモーションであったり、投球術で試合を作れたと思います。自分の中ではもっと力で押して行ければと思うので、まだまだです。優勝するためには明日も勝つしかない。明日が最後になるかも知れないので、全員がやるべきことをしっかりとやって、楽しみながら最後は全員が笑って終われるように、一丸となって戦いたい」

文/写真:三和直樹