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大学野球

長身から投げ下ろすストレートと変化球。難病や故障を乗り越え指名を待つ 望月大希(創価大)【時は来た!ドラフト指名を待つ男たち 大学生編】

望月 大希(もちづき・だいき) ●守備 投手 ●身長・体重 186cm・83kg ●生年月日 1998年02月01日 ●所属 創価大 ●球歴 市船橋高→創価大 ●出身地 千葉県 ●投打 右右

望月 大希(もちづき・だいき)
●守備 投手 ●身長・体重 186cm・83kg
●生年月日 1998年02月01日 ●所属 創価大
●球歴 市船橋高→創価大 ●出身地 千葉県 ●投打 右右

 身長186cmの長身を生かして角度のある最速146キロのストレートに、ブレーキの効いたカーブやツーシーム、縦に落ちるスライダーなどを駆使する大型右腕だ。

 大学入学時から期待をされ1年春から公式戦で登板していたが、2年夏にIga腎症で手術を受け、3年春には右ひじのじん帯を損傷と病や故障と戦う時間も長かった。同期で同じくプロ志望届を提出している杉山晃基や小孫竜二が活躍を遂げる中で悔しい思いもしたが、万全の状態に戻った3年秋に大仕事をやってのける。

 明治神宮大会出場をかけた横浜市長杯準決勝の上武大戦で6回2死からロングリリーフ。10回タイブレークにもつれ込む激戦を1失点のみに抑え、チームに全国切符をもたらした。

 この冬はじっくりとスタミナやより力強い球を求めて体作りをすると、今春は初完封を果たすなど防御率0.76とリーグ優勝に貢献。

 大学選手権でも初戦の大工大戦で終盤2イニングを無安打救援し、先発した2回戦の東北福祉大戦では0対1で惜敗したものの、8回を2安打に抑えた。大会後には侍ジャパン大学代表候補合宿にも召集されるなど、大飛躍の1年となった。

 NPBのスカウト陣も「ストレートは球速以上のものを感じる。体ができてくれば、創価大の先輩である石川柊太(ソフトバンク)のようになっていきそう」「角度がありますし、腕が遅れて出てきて前で離せるので、打者は相当近くから投げられているように感じるでしょう」と、高い評価を得ている。

 充実した1年を悲願のドラフト指名と大学日本一で締めくくることができるのか。10月17日、まずその1つの答えが出される。

文・写真=高木遊