西武―広島 　４勝目を挙げ、緒方監督（左）とタッチを交わす広島・薮田＝メットライフドーム【写真提供:共同通信社】

　広島東洋が5対0で埼玉西武に快勝した。
　
　序盤3回までは、広島東洋・薮田、埼玉西武・野上の両先発が好投を続けて無得点。迎えた4回表、それまで無安打に抑え込まれていた広島東洋が、1番・田中のチーム初ヒットから1死2塁として、3番・丸がライトフェンス直撃のタイムリーを放って1点を先制した。

　このリードを薮田が6回を5安打無失点に抑えて守り抜くと、7回からは継投策へ。そして打線が8回に菊池のタイムリーで貴重な追加点を奪うと、土壇場の9回にも會澤、そして菊地の2打席連続のタイムリーで計3点を追加。7回からリリーフした中崎、ジャクソン、今村がそれぞれ１イニングずつを無失点に抑える好投を見せて、逃げ切り勝ち。薮田は自己新となる4勝目を挙げ、チームは6連勝でセ・リーグ最速での今季30勝目。貯金を今季最多の11とした。
　
　敗れた埼玉西武は、先発の野上が8回途中まで投げて5安打2失点に抑えたが、打線が繋がらずに4月18日以来、今季4度目の完封負け。野上が5敗目を喫し、チームも3連敗となった。