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【今日のMVP】山本由伸、6回1失点で白星フィニッシュ!高卒3年目で最優秀防御率のタイトル獲得!<9月29日>

オリックス―ソフトB25  6回3安打1失点で8勝目を挙げたオリックス・山本。最優秀防御率が確定した=京セラドーム【写真提供:共同通信社】


■山本由伸(オリックス)
○5−1vs福岡ソフトバンク(京セラドーム大阪)
投球成績/6回 被安打3 奪三振3 失点1

 オリックスの山本由伸が29日の福岡ソフトバンク戦で6回1失点の好投。シーズン最終戦で規定投球回数をクリアして最優秀防御率のタイトルを確定させた。

 この日の試合前まで防御率1.97で“隠れ1位”だった山本。初回から150キロを超えるストレートを連発。カットボール、フォーク、カーブを交えて1回、2回と三者凡退スタートを切ると、3回に1死1、3塁のピンチを背負ったが、明石健志を150キロのストレートで併殺打に仕留めて無失点。続く4回2死満塁の場面では、松田宣浩をスライダーで空振り三振。6回に先頭の代打・福田秀平にソロ本塁打を許したが、規定投球回数に到達する6イニングをヒット3本での1失点に抑えてマウンドを降りた。

 これで今季8勝目をあげるとともに、防御率を1.95として最優秀防御率のタイトルが確定。2位の有原航平(北海道日本ハム)に大差(防御率2.46)を付け、球団では2014年金子千尋以来となる防御率1点台での同タイトルの獲得。岸田護の引退試合にも華を添えた。

 高卒2年目の昨季はセットアッパーとしてブレイク。3年目の今季は先発に転向すると、開幕から味方の援護に恵まれない試合が続いた中でもしっかりと自身の実力をアピール。8月11日に左外腹斜筋損傷のため出場選手登録抹消されて約1カ月の離脱を強いられたが、復帰後も安定した投球を続け、自身初のタイトルを手にした。まだ21歳。侍ジャパンとしての活躍も期待され、若手ナンバーワン投手として来季以降は「沢村賞候補」としてさらなる進化を期待したい。