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プロ野球

第二戦の先発 広島は野村、北海道日本ハムは増井。SMBC日本シリーズ2016

 初戦を快勝した広島の第2戦先発は野村祐輔。今季はレギュラーシーズンで16勝を挙げ、最多勝のタイトルを獲得した。特筆すべきはわずか3敗という負け数で、投球イニング数は152回2/3と成績の割には多くないが、6回まで試合を作り、強力リリーフ陣に託すというスタイルで5年目の大ブレイクを果たした。
 クライマックスシリーズでもファイナルの第2戦に先発し、6回を無失点に抑えながら降板。7回以降は今村、ジャクソン、中﨑の勝利の方程式で、継投での完封勝利を挙げている。 日本ハム戦は、今季の交流戦で登板しており、ここでも6回無失点で勝ち投手になっており、対日本ハムの通算では、5試合に先発して2勝1敗、防御率3.00。打者別では1番の西川を6打数0安打、4番の中田を13打数2安打と抑えており、打者大谷との対戦は3打数1安打となっている。
 野村にとっては、初戦でいずれもノーヒットに終わった中田、陽の4、5番を眠らせたままにしておけるかがポイントとなりそうだ。
 大黒柱の大谷で初戦を落とし、苦しいスタートとなった日本ハムは、増井浩俊の先発で巻き返しを図る。昨季39セーブを挙げ、チームの絶対的守護神として開幕を迎えた今季の増井だったが、不振で2度の2軍落ちもあり、10セーブを挙げていた8月から先発に転向した。するとここから新境地を切り開き、先発転向3試合目で初勝利を挙げると、一気に自身6連勝を飾って、大逆転優勝劇に大きく貢献した。
 クライマックスシリーズでは、ファイナルの第2戦に先発し、6回を投げて2失点と好投したが、勝ち負けは付かず。チームはリリーフ陣が打たれて逆転負けを喫した。
 広島戦は、今季の交流戦でリリーフとして登板し、1イニングを三者凡退に抑えてセーブを記録。石原と田中を三振に打ち取る完璧な内容だった。過去5年間の対広島戦成績は、すべてリリーフで10試合に登板し、1勝1敗4セーブ、2ホールド、防御率3.60。打者別では、現在の主力選手にはほとんど打たれていないが、外国人選手に2本塁打を浴びており、助っ人選手の一発に警戒が必要になる。