法大が5対3で立大に計6投手の継投で逃げ切り勝ち。開幕からの連勝を4に伸ばした。

　前日の1回戦を投手戦の末に1点差で勝利した法大は、リーグ通算4勝（1敗）を挙げている高田孝一（3年・平塚学園）を2週連続で先発マウンドに送った。今春の未勝利から秋は5回無失点で幸先よく1勝を挙げていた右腕は、この日も好調。今春よりも進化した140キロ台中盤の力強いストレートを軸に、序盤2回を無安打ピッチング。3回に味方のエラーからピンチを背負って1点を失ったが、4回、5回と無失点に抑え、5回1失点（自責0）と先発の役割を果たしてリリーフ陣にバトンを渡した。

法大の先発・高田孝が力強いストレートを武器に5回1失点（自責0）の好投を演じる

　高田は打席でも仕事をした。法大は、3回表に相馬優人（4年・健大高崎）の2塁打の後に高田が送って1死3塁とし、宇草孔基（4年・常総学院）がセンター前へ先制タイムリー。その裏に同点とされたが、直後の4回表に4番・伊藤寛士（4年・中京大中京）の2塁打からチャンスを作り、2死満塁から9番・高田が、「その前の回に手塚さんに打たれてしまったので、ストレートを思い切り振っていこうと思った」フルカウントからの6球目を捉え、レフトの頭上を越える走者一掃のタイムリー2塁打。「当たれば飛ぶ。当たってくれて良かった」と自らのバットでリードを奪ってみせた。

同点で迎えた4回表、9番・高田孝がレフトオーバーの走者一掃のタイムリーを放った

立大の先発・手塚は3回2/3を4安打4失点（自責1）で敗戦投手となった

　その後、法大は6回から今季恒例となっている継投策へ。その6回に立大・江藤勇治（4年・東海大菅生）に2点タイムリー2塁打を許して1点差とされたが、その後のピンチを小刻みな系統で辛うじてかわすと、9回表に中村迅（3年・常総学院）の“ビデオ判定”2塁打から代打・札葉弘樹（4年・川越東）のタイムリーで貴重な追加点。そして最終回は、4試合連続登板となった“守護神”三浦銀二（2年・福岡大大濠）が3人でピシャリ。「まずはいいスタートを切れたと思います」と青木久典監督。昨秋に続く優勝を狙う法大が、開幕4連勝で2週連続の勝ち点を獲得した。

■法政大vs立教大2回戦
法政大 001 300 001=5
立教大 001 002 000=3
【法】○高田孝、石川、柏野、内沢、新井、三浦－伊藤
【立】●手塚、宮崎晃、中崎、中川－藤野

◎法政大・青木久典監督
「まずはいいスタートを切れたと思います。行く選手行く選手が最低限の仕事をしてくれた。（先発の高田は）結果的にいうとちょっと交代が早かったかなと思いましたけど、その前の回からボールが急に来なくなっていたので代打を出した。（高田の勝ち越し打は）よく打ってくれましたね。バッティングはいいですから。（継投を駆使しての4連勝に）今のうちの力であればこのやり方になる。ピッチャー陣にバリエーションがあるので、そのい力を最大限に生かしたい」

◎法政大・高田孝一（3年・平塚学園）
「（前週の）早稲田戦よりも調子は良くなかったんですけど、ストライクゾーンで勝負できて、いい流れを作れたと思います。春から秋にかけてウエイトで肩甲骨周りを強化して、球速も上がった。ちょっと甘くなったボールでも抑えられるようになって、楽に、自分のペースで投げられるようになった。理想は投げ切ることなので、もっと長イニングをしっかりと投げられるようにしたい」

◎法政大・三浦銀二（2年・福岡大大濠）
「（抑えの役割に）最初の方は調整も難しかったんですけど、4試合目になって慣れてきた。これからも続けて行ければと思います。先輩たちが僕につないでくれているので、価値を守ってあげたいと思って投げています。チームの状態はすごくいい。投手陣もすごく粘れていると思います」