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プロ野球

広島が一発攻勢で大谷を攻略し、5対1で北海道日本ハムに先勝

マツダスタジアムで行われた日本シリーズ第1戦は、広島が一発攻勢で大谷を攻略し、5対1で北海道日本ハムに勝利した。

 広島がジョンソン、日本ハムが大谷と両エースの先発で投手戦が予想されたが、先制したのは広島だった。2回に無死から四球とヒットで1死1、3塁のチャンスを作り、石原の空振り三振の間にダブルスチールを敢行。鈴木が生還して1点を先制した。
 広島は4回にも、4番でスタメン起用された松山が「速い球に負けないように力強いスイングができた」と右中間へソロ本塁打。さらにエルドレッドも「センター中心の打撃を心掛けていった。良いポイントで打つことができた」と本塁打で続き、この回2点を奪って試合の主導権を握った。
 日本ハムは、7回にレアードが「打ったのは真っすぐ。センター方向にしっかり自分のスイングができた」とソロアーチで1点を返したが、その裏すぐに広島が、大谷が降板した後のリリーフ陣を攻め、丸のタイムリーとエルドレッドの犠牲フライで2点を追加し、試合を決めた。

 広島はジョンソンが7回途中1失点と好投し、その後は今村、ジャクソン、中﨑の勝利の方程式で日本ハムに反撃を許さず。日本ハムは、広島を上回る10安打を放ったが、チャンスでタイムリーが出なかった。特に4番の中田が、初回の1死1、3塁で三振、3回も連続四球で迎えた1死1、2塁のチャンスでピッチャーゴロ併殺打に倒れるなど、4打数ノーヒット、3三振とブレーキ。7回にはレアードの本塁打の後、2死1、2塁としてジョンソンを降板させたが、3番でスタメン起用された岡が今村に抑えられ、反撃のチャンスを逃した。

 32年ぶりの日本一へ、最高のスタートとなった緒方監督は「大事な初戦で、いいスタートが切れました。ナイスゲームです」と喜び、「序盤は苦しいピッチングの中で、1点で抑えてゲームを作ってくれた」と、先発したジョンソンの好投を讃えた。
また、大谷に投げ勝ったジョンソンは「チーム一丸で勝てた勝利。日本ハムは非常に良い打線で、球数も増えたが、ダブルプレーもしっかり取れた。守備時がしっかり守ってくれたし、いつものように石原がいいリードをしてくれた」とチームメイトに感謝。大一番で4番の重責を果たした松山は「球が速くて、本当にびっくりした。まっすぐ一本で、1、2、3でいった。最高の結果が出てよかった」と一発を振り返った。
 非常に価値ある第1戦の勝利。ジョンソンの「1勝しました。あと3つ、みんなでやりましょう」という言葉に続き、松山が「まだ1勝です。あと3勝して日本一になりましょう」と叫ぶと、赤一色に染まったスタンドから大声援が沸き起こった。