広島―ＤｅＮＡ　６回２失点で２勝目を挙げた広島・中村祐＝マツダ【写真提供:共同通信社】

　広島東洋が横浜DeNAに9対2で快勝し、2カード連続の勝ち越しを決めた。プロ2度目の先発となった中村祐が6回2失点で2連勝。打線は中村祐と同級生対決となった横浜DeNA先発の平良を初回から攻略し、13安打9得点の猛攻で中村祐をアシストした。

　初回から試合は動いた。まず横浜DeNAが中村祐の立ち上がりを攻め、先頭打者の四球から戸柱のタイムリーなどで2点を先制した。広島東洋もその裏、1死から菊池の安打を皮切りに、四球を挟んで鈴木、安部の連続タイムリーで逆転し、さらに會澤のタイムリーで一挙4点を奪って試合をひっくり返した。その後も広島東洋は、3回には丸の2ラン、5回にもエルドレッドの2ランなどで追加点を重ねて終始、試合の主導権を握った。エルドレッドは、この本塁打で球団外国人の通算本塁打数で歴代2位に並んだ。

　立ち上がりに失点した中村祐だが、2回からワインドアップの投法をセットポジションに変えて立ち直り、6回まで2失点に抑えてプロ初登板初勝利に続く2勝目をマークした。

　横浜DeNAは、先発の平良が2回7安打6失点（自責4）で降板すると、2番手の尾仲も3失点。加えて、4番の筒香が発熱でスタメンを外れるなど、打線が迫力を欠き、上位チーム相手のカード勝ち越しはならなかった。