広島―ＤｅＮＡ　７回１失点で３勝目を挙げた広島・野村＝尾道【写真提供:共同通信社】

　広島東洋が横浜DeNAに10対1で勝利して3連勝。先発の野村が7回1失点の好投で3勝目。チームはホームゲームでの連勝を8に伸ばした。

　5回の攻防が勝敗を分けた。横浜DeNAは、5回に相手失策から倉本のタイムリーで1点を先制。しかしその裏、4回まで広島東洋をノーヒットに抑えていた濱口が無死から連続四球を与え、石原の犠牲フライで同点とされた後、投手の野村も四球で歩かせ、田中、菊池の連打に押し出し四球、犠飛で、この回5点のビッグイニングとなった。その後は尻上がりに調子を上げた野村が7回まで投げ切り、8回には広島東洋打線が5回に続いて打者一巡の猛攻を見せて5点を奪って試合を決めた。

　昨年、地方球場で3戦3勝だった野村は、尾道でのこの試合でも勝ち星をマークし、横浜DeNA戦は自身1001日ぶりの勝利。「全体的にゲームを作れた。5回に失点した後を抑えたところと、味方が点を取ってくれた後を抑えられたので流れを作ることができた」と自らの投球を振り返った。

　横浜DeNAは初回の1死2、3塁のチャンスで無得点に終わり、その後は5回の1点しか奪えなかった。先発の濱口が勝利投手の権利のかかった5回に突然乱れ、リリーフ陣も広島東洋打線を止めることができずに3連敗となった。