巨人―阪神 　５回、２打席連続本塁打を放ち、次打者の阿部（右）に迎えられる巨人・坂本勇＝東京ドーム【写真提供:共同通信社】

　読売巨人が5本のホームランで乱打戦を制し、9対7で阪神に勝利した。
　先発は今季3勝１敗、防御率3.30の大竹、同2勝1敗、防御率3.80の岩貞。最初に主導権を握ったのは、読売巨人。1回に2死2塁の場面で、4番・阿部が約1カ月ぶりとなる6号2ランで先制した。

　しかし6連勝中で好調の阪神打線もすぐさま反撃。2回に6番・鳥谷の犠牲フライと、7番・糸原のタイムリーで試合を降り出しに戻す。追いつかれた読売巨人は、3回に3番坂本の3ランと、5番・マギーのソロで4点を奪い再び流れを手繰り寄せると、4回には開幕から不振が続く7番・長野に今季第1号のソロ、5回には、坂本のソロと小林のタイムリーが飛び出し、点差を7点に広げた。

　これで決まったかに思われたが、6回に阪神が押し出しと、2本のタイムリーで4点を返し、3点差まで追い上げる。9回には5番・中谷のソロも飛び出したが、最後は読売巨人の守護神・カミネロが糸原を三振に仕留め、ゲームセット。読売巨人の先発・大竹は6四死球と制球に苦しんだが、味方打線の援護に助けられ、ハーラートップタイの4勝目を挙げた。

　2本のホームランに4打点と大爆発したキャプテン坂本はお立ち台で、「今年は逆方向にホームランが出ているので、少し成長している部分かなと思います」と、逆方向へ放ったアーチを振り返った。敗れた阪神は、打線が奮起するも、9失点した先発の岩貞が誤算。チームの連勝は6でストップした。