西武―楽天　西武に勝利し、ファンの声援に応える楽天・岸＝メットライフドーム【写真提供:共同通信社】

　東北楽天が3対2で埼玉西武を退け、両リーグ20勝一番乗りを果たした。

　この日の先発は埼玉西武・ウルフに対して、東北楽天は昨季まで在籍していた岸が古巣相手に移籍後初登板。2回無死1、2塁のピンチを無失点で凌ぐと、直後の3回表に東北楽天打線が仕事をする。2塁打を放った岡島を送りバントで3塁へ送ると、足立が見事にスクイズ成功。さらに茂木が2塁打で出塁すると、2番・ペゲーロが4月22日以来となる8号2ランを左中間スタンドに叩き込み、大技小技で3点を奪った。

　援護をもらった岸は、4回から6回までの打者9人で抑える好投を披露。7回に中村にリーグトップタイとなる9号ソロ、続くメヒアに5号ソロと2者連続弾を浴びたが、6回を6安打2失点に抑えて今季2勝目。8回を森原、9回を松井裕が締めて、松井が今季13セーブ目。チームは今季20勝目を挙げて貯金を最多の13とした。

　敗れた埼玉西武は、今季無傷の4勝を挙げて昨季から8連勝中だったウルフが、失点した3回以外は無安打に抑え込んで7回3安打3失点の好投を見せたが、打線がソロ2本のみで1点差負け。5月は2カード連続負け越しで借金2を背負った。