楽天―オリックス 　プロ初勝利を挙げ、お立ち台で笑顔を見せる楽天・菅原＝Ｋｏｂｏパーク宮城【写真提供:共同通信社】

　首位・東北楽天が2対1で2位のオリックスを退けた。
　1勝1敗で迎えた5月の首位攻防戦第3ラウンド。東北楽天の先発は今季2度目のマウンドとなる古川。与田コーチが「球が全体的に高い」とコメントするように、初回から3回までは毎回先頭打者を出してしまう不安定な投球となったが、失点は2回表の駿太のタイムリーによる1点のみ。5回表に2死2、3塁からT-岡田に四球を与え満塁としたところで降板するが、プロ初勝利に向けて手応えのある内容となった。

　対するオリックスの先発はディクソン。登板した6回中3回を三者凡退で抑えるなど、責任は十分に果たしたが不運な敗戦となった。最初の失点は3回裏。先頭の岡島が12球粘って13球目を安打にすると、続く藤田の三遊間への打球は、走者に反応した遊撃手の逆を突く形になり内野安打。これを茂木の犠飛で返して1点。5回裏には、安打と失策で3回と同じ1死2、3塁の場面から、伊志嶺が放ったライナーを一塁手の小谷野が好守。2死としたところまでは良かったが、飛び出した2塁走者を刺そうと投げた球が悪送球となってしまい、さらに1失点。結果的にこれが決勝点となった。

　東北楽天は、5回表2死満塁から救援したルーキー・菅原が「緊迫した場面の登板で少し緊張しましたが、自分が思うボールを投げられて良かったです」と3球でピンチを切り抜けて結果的にプロ初勝利。6回以降は、福山、森原、ハーマン、松井裕がそれぞれの仕事を果たし、1点差を堅守。首位攻防戦に勝ち越し、5月も好スタートを切った。