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大学野球

センバツV右腕・村上頌樹が初完封で東洋大連勝!専修大は9戦未勝利で入替戦へ【東都大学野球】

専修大vs東洋大2回戦

専修大 000000000=0
東洋大 20100021X=6

【専】●堀田、前田、高原—深水
【東】◯村上−西川
本塁打:東洋大・佐藤《7回裏2ラン》

5安打完封で初勝利を飾った村上頌樹(東洋大)


★前回の反省を生かし好投

昨春のセンバツ甲子園で優勝に導いた村上頌樹投手(1年・智辯学園)が大学初勝利を5安打完封で飾った。

4月19日のリーグ戦初先発では、亜細亜大を相手に2回途中3失点とストレート中心の配球で打ち込まれたが、この日はチェンジアップなど変化球を有効に使い、コースを広く使った投球で専修大打線に三塁さえ踏ませなかった。

試合後、村上は「今日はフォームにタメを作って、緩急を織り交ぜていこうと思っていました。やっとチームに貢献できる投球ができました」と安堵の表情を浮かべた。

また打線も村上を援護するように、10安打で6点と効果的に得点を重ねた。中でも5番の佐藤都志也内野手(2年・聖光学院)は初回に2点を先制するタイムリー二塁打を放つと、7回には試合を決定づける2ラン本塁打。村上を強力に援護する3打数2安打1本塁打4打点の大活躍を見せた。

一方、専修大は2試合通じて3得点13失点と投打ともに勝機を見いだせずに完敗。1分けを挟み開幕8連敗、9戦未勝利で最下位が決定し、2部優勝校との入替戦を戦うこととなった。


◎東洋大・高橋昭雄監督

「村上は途中危ない場面もありましたが、前半はこれまでで一番球が低めに行っていましたね。打線はもう少し早く決めて欲しいですが、4番(中川圭太)は4番らしくなってきましたし、5番の佐藤も落ち着きが出てきました」

◎東洋大・佐藤都志也内野手(2年・聖光学院)

「本塁打はスライダーを狙っていたので、しっかり振り抜けました。(もともとは捕手だが)キャンプ前からファーストの練習をしてきたので慣れてきました。守備で迷惑をかけずに、打撃を今後もアピールしていきたいです」

◎専修大・齋藤正直監督

「これでスッキリしました。ダメな時は小さな丘も大きく見えてしまう。入替戦まで約40日あるので、良い方向に向かえるように、いろいろ練っていきたいです」

文・写真:高木遊