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大学野球

悪天候の中断にも気持ち切らさず!
味方打線の奮起にエースが力投で応える!【東都大学野球】

東洋大vs専修大1回戦

東洋大 210022000=7
専修大 001000020=3
※8回裏、無死二、三塁から雷雨のため1時間3分中断。
【東】〇飯田―西川
【専】●谷村、上野、金城、武江、高原、堀田―深水
本塁打:東洋大・中川《6回2ラン》

先発した飯田(東洋大)は完投で今季2勝目を挙げた。


投打の噛み合った東洋大が先勝。
初回、宝楽健吾外野手(4年・PL学園)が四球で出塁し二盗を決めチャンスを広げると、田中将也内野手(4年・帝京)、中川圭太内野手(3年・PL学園)の連続タイムリーで2点を奪う。続く2回、1死一、二塁から竹原祐太外野手(3年・二松学舎大附)のタイムリー二塁打で3点目。3-1で迎えた5回には無死から連打で追加点の好機を広げ、小川翔平(1年・霞ヶ浦)内野手が一塁ベースに当たる2点適時打を放ち5点目。6回には高橋昭雄監督が「あれが効いた」と振り返る中川の2ランが飛び出した。
先発した飯田晴海投手(4年・常総学院)は中断明けに無死満塁のピンチを背負うが、好守にも助けられ粘り強いピッチングでリードを守りきった。試合後、高橋監督は「コントロールはもう一つだったが、球の勢いはあった。雨が上がって再びマウンドに上がってからはさらに勢いがついていた」とエースを称えた。

専修大は先発したアンダースローの谷村拓哉投手(1年・鹿児島実業)が立ち上がりに失点を喫し、3回途中で降板。東洋大打線に毎回出塁を許すなど15安打を浴びた。
8回は連打で無死二、三塁とチャンスを広げたところで試合中断。再開後、無死満塁とすると、三遊間を破るヒット性の当たりが飛ぶも、ショート・小川に好捕されて三塁封殺。一気に畳み掛ける大チャンスも相手の好守に阻まれた。これで専修大は開幕から7連敗。苦しい状況ではあるが、4番手の武江圭祐(1年・浦和学院)が2回を無安打に抑えるなど収穫もあった。

2ランを放つ中川(東洋大)。飯田を助ける一打になった。


◎東洋大・飯田晴海投手(4年・常総学院)
「ゲームを作ることが優先なので、焦らず自分のピッチングができました。中断の経験はなかなかありませんが、気持ちを切らさずにできたと思います。無死二、三塁だったので2、3点目覚悟だった中、ショートのプレーが大きかったです。優勝戦線に残るにはこのカードが大切になるので、明日は決勝戦のつもりでやりたいです」

文・写真:山田沙希子