BASEBALL GATE

高校野球

壮絶打撃戦を制したのは早稲田実!
秋に続く東京頂点を獲得!

早実清宮が東京大会決勝  早実―日大三 サヨナラ勝ちし日大三・桜井と抱き合う早実・清宮=神宮


2017年4月27日(木)18:04プレーボール 明治神宮野球場
平成29年春季東京都高等学校野球大会決勝戦

早稲田実vs日大三

日大三 400 000 337 000 17 H15 E0
早稲田実 202 020 524 001× 18× H21 E2

(バッテリー)
日大三:岡部 仁、柿澤 海大、八木 達也、中村 奎太、田口 仁平、金成 麗生、八木 達也―津原 瑠斗
早稲田実:池田 徹、服部 雅生、石井 豪、大垣 洸太、赤嶺 大成―雪山 幹太

(本塁打)
日大三:日置 航、櫻井 周斗、大塚 晃成
早稲田実:野村 大樹2、清宮 幸太郎2

(三塁打)
日大三:津原 瑠斗
早稲田実:福島 壮

(二塁打)
日大三:櫻井 周斗2、八木 達也、井上 大成
早稲田実:雪山 幹太、橘内 俊治、野田 優人

*早稲田実は35年ぶり9回目の大会制覇

早稲田実が日大三に逆転サヨナラした昨秋決勝戦の再現となった「平成29年春季東京都高等学校野球大会決勝戦」。平日ナイター開催となった明治神宮野球場には内野スタンドをいっぱいに埋める大観衆が詰めかけた。

1回表、日大三は一死一塁からこの日は3番・右翼手に入った背番号「1」の櫻井 周斗(3年)がセンターフェンス直撃の二塁打で先制したのに続き、6番・日置 航(2年)がレフトスタンドへ運ぶ3ランで4点先制。その裏、早稲田実は一死一塁から4番・野村 大樹(2年)がレフトスタンドへ2ラン。ただこれは激戦の序章に過ぎなかった。

その後は早稲田実が5回裏・野村のこの試合2本目となる2ランや、8回裏・清宮 幸太郎のライトスタンド上段に運ぶ高校通算83号2ランなどで8回裏までに13対10とリード。しかし、日大三は9回表、驚異的な粘りを発揮。先頭打者・櫻井のソロアーチに始まり、代打・大塚 晃成(2年)の2ランに至るまで打者10人を送り込み6安打で7点を奪取。逆に17対13とリードして9回裏を迎えた。

しかし、早稲田実も日大三に呼応するように粘りを発揮。まずは2番・雪山 幹太(2年)のタイムリーで1点を返すと、続く無死一・三塁から3番・清宮が今度は大歓声が包む中バックスクリーン横に運ぶ3ラン。17対17の同点で試合は延長戦に突入する。

延長戦では日大三7番手・八木 達也(3年)、早稲田実5番手・赤嶺 大成(2年)が粘りの投球を展開。そして時計の針が22時を超えた延長12回裏・ついに試合は決着の時を迎えた。

早稲田実は四球と内野安打2本で迎えた一死満塁から1番・野田 優人(2年)が前進守備のセカンド横を鋭く抜くサヨナラタイムリー。両校合わせて36安打を放った壮絶な打撃戦を制したのは秋に続き「WASEDA」のユニフォームとなった。

なお、早稲田実は、荒木 大輔氏(元ヤクルトなど)がエースだった1982年以来35年ぶりに春の東京大会を制覇。夏の西東京大会第1シードを決め、西東京大会第2シードを確定した日大三と共に5月20日(土)から茨城県で行われる春季関東大会へと駒を進める。