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プロ野球

巨人球団史上初の育成出身選手の初登板初勝利・篠原慎平

3回から登板し、プロ初勝利を挙げた巨人・篠原=鹿児島【写真提供:共同通信社】

今日4月19日、ようやく辿りついたプロ初勝利だった。「うれしいの一言では表すことができない」とヒーローインタビューで語った様に、ここまでの道のりは平坦ではなかった。

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愛媛県の川之江高校を中退し一度は野球をやめるも、野球への思いを諦めきれずに通信制の今治精華高等学校の松山校に通いながら、独立リーグ・四国・九州アイランドリーグ(現・四国アイランドリーグplus)の愛媛マンダリンパイレーツでプレー。しかし、独立リーグ時代の2010年オフに右肩を手術。以後2シーズン登板ができない状態になり、2012年にマンダリンパイレーツを退団した。
その後、トライアウトを経て同リーグの香川オリーブガイナーズに移籍。練習生としてのプレーも経験しながら、2014年オリーブガイナーズの抑え投手としてようやく復活。その秋のプロ野球ドラフト会議で、読売ジャイアンツから育成選手枠1位で指名を受け入団し、NPBプロ野球選手への第一歩を踏み出した。

2016年は、2軍で16試合に登板し実績を積むと、その秋に派遣されたアジアウィンターリーグでは、10試合に登板し24奪三振(全投手中2位)を記録し、潜在能力の高さを証明した。
2017年シーズンは、2軍で開幕から9試合無失点を記録すると、4月16日、支配下登録が球団より発表され背番号を92とした。その後、今日(4月19日)、鹿児島・鴨池球場での東京ヤクルトスワローズ戦で、先発・高木勇人の負傷で緊急登板。4安打を打たれるも3イニングを無失点で初登板初登板初勝利を挙げた。

巨人の育成出身選手の初登板初勝利は球団史上初。「自分が活躍することで独立リーグの認知度も上がる。」と今後の更なる活躍を誓った。

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