東洋大vs中央大1回戦

東洋大 000000000=0

中央大 00101001X=3

【東】●飯田、村上（頌）―西川、田中（悠）

【中】〇鍬原―保坂

投打のかみ合った中央大が先勝した。3回、先頭の大工原壱成外野手（2年・桐光学園）がライトオーバーの三塁打で出塁すると、続く西山伸之助（2年・聖光学院）が犠牲フライを放ち、先制。中盤はともにあと一打が出ずにホームが遠かったが、5回にヒットと四球で2死満塁のチャンスを作ると敵失で追加点を奪う。8回には野選でダメ押しとなる3点目を挙げた。

先発した鍬原拓也（4年・北陸）は、先週の開幕戦で完封勝ちしたものの3戦目に2回4失点で降板していた。疲れが残っていたこともあり、今日までは肩の疲労を取ることに努めて過ごしたという。そんな鍬原は走者を背負っても要所で三振を奪い、4安打2四球で早くも今季2度目の完封勝ち。「球数が多くなるので打たせて取りたいが」と言うものの、5者連続三振を含む毎回の14奪三振と圧巻のピッチングだった。

東洋大は攻守ともにミスがあり、先発した飯田晴海（4年・常総学院）を援護できなかった。

◎中央大・清水達也監督

「鍬原は春先に出遅れて投げ込みも不足していましたが、それでも0点に抑えてくれたのでこれ以上ないことです。最初にうまく１点を取れたので、少し楽になったと思います。相手も飯田君ですからなかなか点が取れないと思っていた中で先に取れたのでよかったです。（五十幡亮汰、内山京祐と1年生の先発メンバーに対し）1年生がハツラツとやってくれれば、チームにも活気が出てくるでしょうし、上級生も意地を見せてくれると思います」

◎中央大・鍬原拓也投手（4年・北陸）

「序盤はシンカーも全く決まらずに、真っすぐも全体的に悪い苦しい状況でした。決めに行き過ぎた部分があり腕が振れていなかったので、後半は何も考えずに腕を振って投げていきました。相手バッターも真っすぐを狙っていたのか、変化球の空振りが多かったので捕手の保坂と打ち取れる球を使っていこうと話していました」

文・写真：山田沙希子