BASEBALL GATE

大学野球

元侍ジャパン女子代表監督の駒大・大倉孝一監督。3本のスクイズや長打を絡め大勝し初陣を飾る【東都大学野球2部】

駒沢大学・大倉新監督は初陣を飾った

★「勢いや活気はどこにも負けない」
駒澤大vs東京農業大1回戦
駒澤大   420200001=9
東京農業大 000000000=0
【駒】◯東野、上野、白銀—長
【農】●吉田、前田、小林—白石

 侍ジャパン女子日本代表監督を務め、昨年には女子W杯5連覇に導いた大倉孝一監督。今季から東都大学野球1部復帰を目指す駒澤大の監督に就任し、この日リーグ戦初陣を迎えた。
 開幕戦特有の緊張感もあった中、駒澤大が初回からいきなり試合を動かした。先頭の菅野赳門内野手(3年・向上)が二塁打で出塁すると、その後2四球や相手投手のパスボールで先制。5番・巴山颯太郎内野手(3年・知徳)のスクイズが相手投手の野選を呼び2点目を加えると、6番・小西慶治内野手(1年・東邦)のタイムリー、7番・吉田甫内野手(2年・北海)のスクイズで、初回に4点を奪った。
 続く2回にも3番・酒井良樹外野手(3年・修徳)のスクイズで5点目、4番・岡田耕太外野手(3年・敦賀気比)のタイムリー三塁打で6点目を奪い、序盤に試合を決定づけた。
 投げては左腕・東野龍二投手(4年・履正社)が7回3安打で東京農業大打線を沈黙させると、8回・9回を上野翔太郎投手(2年・中京大中京)と白銀滉大投手(3年・日体大柏)の両右腕が繋ぎ完封リレーを完成させた。

 大倉監督は序盤の攻勢について「早めに得点を取った方が楽になるので」と話し、3本のスクイズについては「バントに打順は関係ない。オープン戦から仕込んできたことなので」と、取り組んできたことの成果とした。
 また、「淡々とやっていく力はありません。勢いを持ってやっていくという方法の1つ」として、アップ時や得点時に選手全員に大きな声を出させるなど大倉監督のカラーが選手たちに早くも色づいているようだった。
 大倉監督は「勝った・負けたも大事なことですが、ウチの野球を最後まで全員で貫いていきたいです」と今季の抱負を語り、明日に向けて気を引き締めていた。

◎駒澤大・米満一聖外野手/主将(4年・敦賀気比)
「チームとして勢いのある形で勝てて良かったです。常に勢いや活気はどこにも負けないようにやっています。これからも相手を圧倒していきたいです」

文・写真:高木遊