阪神―巨人 　巨人に勝利し、お立ち台で笑顔を見せる阪神・北條（左）と上本＝甲子園【写真提供:共同通信社】

　前日の雨天ノーゲームにより仕切り直しとなった甲子園での伝統の一戦は、3本塁打の飛び出した阪神が4対3で読売巨人に勝利した。

　阪神は2回、2死から北條が「追い込まれてしまったので、三振しないことを心がけ、タイミングだけ合わせて打つことができました」と今季1号をバックスクリーンに叩き込み、1点を先制。先発・能見は立ち上がりからスライダー、チェンジアップのキレが良く、6回まで1安打無失点。7回に捕まって逆転を許すが、2点を追う直後の攻撃で北條が今度は同点2ラン。「必死だったので、感触とかもあまり覚えてないです。びっくりしました」と振り返る一発で試合を振り出し戻すと、8回には上本がレフトスタンドへ勝ち越しの本塁打。効果的な3発で4点を奪い、今季の甲子園初勝利を挙げた。

　敗れた読売巨人は、1点を追う7回、無死1、3塁から絶好調の4番・阿部が低めの難しい球をうまくライト前に落とし同点に追い付くと、さらに2死後、代打・亀井がライトオーバーの2点適時2塁打を放って勝ち越しに成功。先発・大竹も2回に一発を浴びた以外は好投を続け、味方が逆転した7回には2死1、3塁のチャンスで打席へ。しかし、続投が裏目に出て同点アーチを許すと、8回にはイニングを跨いだ森福が痛恨の一発を浴びた。