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両軍合わせ29安打5本塁打の乱戦を日大が制す。中央大破り秋春連覇へ勝ち点獲得【東都大学野球】

17安打12得点と打線が爆発し、勝ち点獲得の日大。写真は、二番・長沢

日本大 040611000=12
中央大 100000006=7
【日】田村(孝)、東、植谷、田部—東海林
【中】鍬原、伊藤、小林(奨)、鳥養、喜多川—保坂
本塁打:日本大・田中(達)、松田《4回》、中央大・小野寺、大工原、吉田《9回》

 初回に先制された日本大だったが、1回戦で完封負けを喫した中央大・鍬原拓也投手(4年・北陸)から2回に5本の安打を浴びせ4得点を奪って、この回限りでノックアウトした。
 さらに4回には2番手・伊藤優輔投手(3年・小山台)から田中達朗外野手(2年・日大三高)がライトへソロ本塁打、3番手・小林奨吾投手(2年・水城)から松田進吾外野手(3年・札幌日大)がレフトへ3ラン本塁打を放つなど、この回6点を奪って、試合の流れを完全に決めた。
 打線が17安打を放った一方で、投手陣は9回にリーグタイ記録となる1イニング3本塁打を浴びるなど7失点し課題は残った。
「こんな状態なので、連覇がどうとかはまだ言えないですが、なんとか優勝争いにしがみついていきたいです」と仲村恒一監督。課題は多く残ったが、日本大が秋春連覇に向けて、貴重な勝ち点を開幕カードで獲得した。

◎日本大・仲村恒一監督
「2本の本塁打が大きかったです。田中は四球で出塁できる打者で、ここ最近はバットがよく振れていました。(鍬原対策は)ストレートが良い投手に対して変化球でやられることが多いので、ストレートは捨ててでも、変化球を拾っていこうと話していました」

◎日本大・田中達朗外野手(2年・日大三高)※5打数4安打3打点1本塁打
「投手が前半に粘っていたので、なんとかしようと思いました。(本塁打の場面)変化球の後にストレートが多いと、相手投手の特徴をスコアラーから伝えられていました。(センター中心に忠実な安打も目立つ)練習から逆方向へ打つことを意識しています。首位打者やベストナインを狙っていきたいです」

文・写真:高木遊