阪神―ヤクルト１ 　８回阪神２死一塁、福留（８）を一ゴロに打ち取り、グラブをたたくヤクルト先発のブキャナン＝京セラドーム【写真提供:共同通信社】

京セラドーム大阪で行われた阪神対東京ヤクルトの今季初対戦は、3対1で東京ヤクルトが勝利した。

東京ヤクルトは初回、2死1、2塁から雄平がレフト前に適時打を放ち1点を先制。3回にはバレンティンが特大の一発をバックスクリーン上段まで飛ばし追加点を奪った。このリードを背に、来日初登板初先発となった新外国人のブキャナンが好投を見せる。2回と4回に背負った2死1、2塁のピンチも後続を断って無失点。6回にソロ本塁打を浴びたが許した得点はこれだけ。1点リードの9回には代打・荒木の2塁打から1死3塁とし、坂口の内野ゴロの間に荒木が生還。無駄なくダメ押し点を奪い、最後は秋吉が同点の走者を出しながらも締めて逃げ切り勝ち。ブキャナンが8回5安打1失点で来日初勝利、秋吉は今季初セーブを挙げた。

敗れた阪神は、先発の藤浪は初回だけで3四球を与えて計40球を擁するなどの乱調で、5回には畠山への死球で乱闘騒ぎも誘発。計9四死球を与えて5回でマウンドを降り、「初回から制球が定まらず、最後まで修正することができませんでした。守備が長くなってしまい、チームに迷惑をかけてしまいました」と反省の弁。阪神打線は結局、6回に糸井の本塁打で1点を返したのみ。松田、藤川のリリーフ陣が打者9人に対し7奪三振と圧巻の投球を見せたが勝利には結びつかなかった。