７回、勝ち越しの２点二塁打を放ち、ガッツポーズのソフトバンク・内川＝ヤフオクドーム【写真提供：共同通信社】

　福岡ソフトバンクが5対3で千葉ロッテに逆転勝ちを収めて開幕3連勝を飾った。
　前日に続いて福岡ソフトバンクの4番・内川のバットが先制点をもたらした。2回裏、この回の先頭として打席に入ると、左中間へ今季チーム第1号となるソロアーチ。さらに3回裏には、今宮のヒット、本多の四球の後、柳田のタイムリーで1点を追加した。
　しかし、4回まで完璧な投球を見せていた福岡ソフトバンクの先発・東浜が5回表に突然の乱調。2本のヒットと四球で無死満塁とされると、田村のセカンドゴロの間に1点を返され、さらに続く平沢にはセンター前に運ばれて試合は2対2の同点となる。その後の1、3塁のピンチは乗り切ったものの、試合の流れは千葉ロッテ側へと傾いた。そして6回表、千葉ロッテは先頭の清田が四球で出塁すると、1死後、鈴木のヒットで1、3塁として、ダフィーの犠牲フライで千葉ロッテがリードを奪った。
　試合は終盤へ。1点を追う福岡ソフトバンクは、7回裏に上林が「打ったのはカーブ。内川さんに『ランナーもいないし思い切りいけ』と言われていましたし、しっかり自分のバッティングをしようと思って打席に立ちました」と同点の1号ソロ。さらに2塁打の今宮と四球の柳田を塁上に置いて、先制打の内川が今度の勝ち越しの2点タイムリー2塁打を放った。
再びリードした福岡ソフトバンクは、8回は森、9回は3連投となるサファテが締めて開幕3連勝。いきなりの3試合連続セーブとなったサファテは、通算178セーブで外国人投手の通算セーブ新記録を樹立。試合後の工藤監督は開幕3連勝に「よかったです。また次の3連戦でも1試合、1試合がんばります」と控えめにコメント。一方の千葉ロッテは、オープン戦で首位の成績を収めたが、開幕カードは1勝もできずに返り討ちに遭った。