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三浦裕作の公式戦初勝利で桐蔭横浜大が連勝発進。昨秋5位からの巻き返しへ【神奈川大学野球】

公式戦初勝利をあげた三浦裕作(桐蔭横浜大)

4月2日、神奈川大学野球春季リーグの第1週が横浜スタジアムで行われ、昨秋5位に沈んだ桐蔭横浜大が昨秋優勝の神奈川大に連勝し、勝ち点を獲得した。

桐蔭横浜大 030002000=5
神奈川大  010000101=3
【桐】三浦——田口
【神】中野、江野、大河原、岩瀬(晴)——長谷川、橘谷
本塁打:神奈川大・松本涼雅(1年・平塚学園/9回、三浦からソロ)

 高橋拓巳(日本生命)と齋藤友貴哉(Honda)の左右二枚看板が抜けた桐蔭横浜大だったが、公式戦初先発に抜擢された右腕・三浦裕作投手(2年・川崎北)が起用に応える3失点完投勝利を挙げた。
 昨年は肩の故障でマウンドから遠ざかったが、体幹などのトレーニングで地道に体づくりを進めた。今年に入ってからはオープン戦で好調をキープ。「どの球種でもストライクが取れる。相手監督からすると、“打てそうで打てない投手”みたい」と齊藤博久監督の信頼を勝ち取り、大事な開幕カード2戦目を任された。
 序盤は緊張もあり本来の投球ができなかったが、援護点や2回に2度の好守を渡部健人一塁手(1年・日本ウェルネス)が見せるなど味方にも背中を押され、尻上がりに調子を上げた。終わってみれば7安打3失点で公式戦初勝利を完投勝利で挙げ、「どんどんストライクが取れて、攻めの投球ができました」と白い歯を見せた。

軽快な守備で勝利に貢献した渡部健人(桐蔭横浜大)

◎齊藤博久監督
「三浦はよく投げてくれました。2回の渡部は大ファインプレーですね。昨日は本塁打、今日は好守でチームを助けてくれました。(昨秋5位からの巻き返しに向けて)その気持ちは強いです。僕は優勝するまで髪伸ばしません(笑)選手には“試合をしながら強くなろう。3週試合が続くが、調整ではなく鍛えていこう”と言っています」

◎1回戦は弾丸ライナーの本塁打、2回戦は好守で勝利に貢献した渡部健人(1年・日本ウェルネス)
「今日は打つ方で貢献できなかった分、守備で貢献することができて良かったです。先輩たちにも優しくしてもらい“ベッケン”と呼んでもらっています。一つひとつ勝って、リーグ優勝、日本一を目指していきます」

文・写真:高木遊