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広島東洋が歴代ワーストの乱戦を制して9対8で阪神にサヨナラ勝利!

10回、サヨナラの二塁内野安打を放ち菊池(左)に祝福される広島・安部=マツダ【写真提供:共同通信】

初回の4点ビハインドを跳ね返した広島東洋が9対8で阪神にサヨナラ勝ちし、今季初勝利を挙げた。延長10回、5時間24分に及ぶ試合に決着をつけるサヨナラ打を放った安部は「とにかくバットに当てればなんとかなると思った。」と、興奮を隠せない様子だった。
 先制したのは前日に続いて阪神だった。初回に広島東洋先発の岡田を攻め、糸井の犠牲フライで先制。さらに原口、梅野のタイムリーで4点を奪った。広島東洋も直後に丸の3ランで1点差としたが、阪神は2回も3者連続で作った無死満塁のチャンスから、内野ゴロと犠牲フライで2点を追加した。
 その後は両先発が立ち直り、広島東洋も5回から継投策に入り、試合が落ち着くかと思われたが、5回に広島東洋が鈴木の2ランで1点差とすると、再び点の取り合いとなった。6回に両チームが2点ずつ取り合い、7回に広島東洋が會澤の押し出し四球でついに同点に追いついた。
 終盤は両チームともチャンスを生かせず、延長戦に入った10回。広島東洋はヒットとエラーで作った1死2、3塁のチャンスに、安部がセカンドに内野安打を放って試合を決めた。
 両チーム合わせて28四死球、9回までの26四球は、80年ぶりのプロ野球ワーストタイ記録の乱戦は、4失策の阪神が2試合連続2ケタ安打と活発な打線を生かせず、最後まで粘りを見せた広島が勝利をものにした。